ボーイスカウトのための下見でいらしたお客様と。

昨日は、ボーイスカウトの下見で来島されたご夫婦と一緒に、三原山の火口から裏砂漠までを歩いてきました。

 

レンタカーを活用し、登山口と下山口の2か所に車を配置。
三原山だけで戻るルートも、裏砂漠まで抜けるロングルートも、どちらにも対応できる体制で出発しました。

 

今回の目的は、大学生のスカウトたちが自ら旅を計画する際、安全に楽しく大島を巡れるようにアドバイスすることだそう。

 

お客様は、避難壕(=日陰に入れる場所)の位置や

コースの道の様子などを確認、撮影されていました。


途中様々な花が咲いていたので、少しずつ立ち寄りました。

 

今が盛りのガクアジサイはいつか別にまとめるとして、なんと、まだ咲いていた遅咲きのオオシマツツジ

あたりに甘い香りをプンプン漂わせるハチジョウイボタや、

これまた遅咲きのニオイウツギなどが、目を楽しませてくれました。

 

火口の近くにある神社では、ちょうどお賽銭を集めに来た係の方が扉を開けていて、中の写真も撮らせていただくことができました。


月に一度、集金に来るそうで、係の方とのちょっとしたおしゃべりが楽しいひとときでした。

 

途中、大学生たちが「ゴジラ岩を見たいと言っていた」という話が出て、ゴジラ岩とも遊んでみました。

(なにしろ下見ですから!)

 

実はこの日「暑かったら途中で引き返すつもり」だったのですが、山の上は予想より暑くなく(気温30度で適度な風)、お客様と相談して火口一周して裏砂漠まで足を伸ばす1日コースに行くことになりました。

アマツバメが大空を飛び交う景色に、うっとりしながら、

のんびり歩きました。

 

途中で出会った登山者と写真を撮り合い、

大学生たちが実際に通るであろうルートを歩き

分かれ道にある看板も確認しました。

 

裏砂漠に向かいながら、お客様からは「お鉢回りだけで帰るのもったいないね。こっちへ来なくては」との感想も!


裏砂漠に入ると心地よい風が吹き抜け、広がる空と雲が爽快でした!

で、空をたっぷり入れた写真を撮りました❤️

 

帰り道、お客様が「これ面白い!」と注目されていたのが、クルンクルンに丸まった枯れススキ。

私もずっと「この丸まり方、かわいいなぁ」と思っていたので、同じものに感動してくださったのが嬉しかったです。

 

最後は、道に倒れたオオムラサキシキブの花をじっくり観察。


薄ピンクの地味な花ですが、秋には鮮やかな紫の実をつけてくれるので、今からその姿が楽しみです。

ということで、暑かったけれど身の危険を感じるほどではなく、楽しい1日ツアーした。

 

ツアーリクエスト、ありがとうございました!

 

(かな)

コジュケイとか

今週出会った鳥たちです。

まずはコジュケイ

ヒナを連れていました。

 

両親と3羽の子どもたち。

生まれたときは子どもはもっといたかもしれません。

ここまで大きくなればこれからも生き残るかも。

 

次はカラスバト

電線に、この他に5羽とまっていました。

電線に6羽もいるのは初めて見ました。

 

個体その2。

ちょっと遠い。

 

個体その3。

車の真上近くにいて撮るのに苦労しました。

首を伸ばして警戒しています。

 

個体その4、5。

個体2の近くにいました。

 

個体6。

よくぞ見つけた私(笑)

カラスバトたちはしばらくして飛んで行きました。

今年はタブノキの実が豊作なので喜んでいるでしょう。

 

続いてオオルリ男子幼鳥。

尾羽ピコン!

ついさっき巣立ちました!ってなコに今年も出会えて嬉しいです。

 

近くに親鳥もいました。

 

最後はキビタキ

美しい歌声を聴かせてくれました(まぁ、私にじゃあないけど・・・)

 

がんま

テリハノイバラ

初夏の頃、海岸そばの草地で、「私、バラの花です!」って感じで(?)咲き誇るテリハノイバラ。

3cm以上ある白い花は、よく目立ちます。

鎌型をした鋭い棘が地面を這っているので、夏にサンダルばきで歩くときには注意が必要です!

葉っぱは、厚くてテカテカで、潮風や日照りでも大丈夫そう!

伊豆大島では、山にはアズマイバラという、もう少し葉が薄くてテカリがないバラの仲間がいて、棲み分けているようだけれど、神津島ではテリハノイバラが天上山の上まで生えているようです。

 

伊豆大島も、他のバラ仲間がいなかったら、テリハノイバラが三原山周辺の地面を這っていたのでしょうか?

あれこれ想像すると楽しいです😌

 

図鑑作りで写真を撮りに通ったら、夕方になると花を閉じることを初めて知りました。

寝るんだ…。

なんかカワイイ!(笑)

 

テリハノイバラに興味を持たれた方は、「いきもの図鑑」にまとめたので、ご覧ください。

 

テリハノイバラ(バラ科) – いきもの図鑑|グローバルネイチャークラブ 

 

(かな)

 

椿花ガーデン:アジサイ編

アジサイが見頃の椿花ガーデンに行ってきました!

 

アジサイの季節はゴーカートコースも散策路に

 

色とりどりのアジサイが見頃を迎えていました。

 

まるいフォルムが見事な「花てまり」

 

グラーデーションが美しい「ギャラクシー」

 

暑い日に心が涼むような「星花火」

 

飾り花のないおたふく紫陽花タイプの「三河千鳥」

などなど、個性あふれるアジサイたちが豊かに彩りを添えていました。

 

そして、椿花ガーデンならではの魅力が

伊豆諸島のガクアジサイ巡りができること!

 

「三宅てまりII世」

 

「大島緑化」

 

「初霜」大島変異種

 

「八丈千鳥」

…他にもたくさん伊豆諸島で発見された
多様なガクアジサイの品種にあらためて感心させられました。

最後にこちら純白のアナベル

 

まさに見頃です!

 

花の開花は、一年のうちのほんのわずかな“ひととき”。

その瞬間のために、日々こつこつと丁寧に手入れを続けておられる
園長の山下さんをはじめ、スタッフの皆さんのご尽力に頭が下がります。

 

暑さの厳しい季節になりますが、

これからも椿花ガーデンの季節ごとの美しさに心を動かされながら、

そのすばらしさを共有していけたらと思います💕

 

(ユリカ)

 

岡田地区勉強会

6月22日、ジオパーク研究会主催の岡田地区勉強会に参加してきました、

 

講師は地域の重鎮・Kさん。
参加者は約30名と多く、関心の高さが感じられました!

最初に、船客待合所の屋上に上がり、岡田の集落全体を見渡せる場所で、地域の成り立ちについて、地図も使って話を聞きました。

岡田地区は、大きく分けて「上(かみ)」、「下(しも)」、「山畑などの農耕地」の三つのエリアに分かれており、それぞれに暮らす人の気質も違うそうです。今回はその中でも「しもぼう」地区を中心に巡るとのこと。

 

Kさんのお話によると、数10万年前に活動していた古い火山からの溶岩が、海まで達した場所の上に、岡田の集落が築かれており、地下には硬い溶岩層があるため、道を切り開く「道開き」がとても重視されてきたとのことでした。

 

また、この地域では教育への熱意がとても強く、戦後から現在まで、岡田地区全体で約60名、しもぼう地区だけでも約40名もの教員が輩出されたそうです。
「山や畑を売ってでも子どもを師範学校に出した」とのこと。ちなみに、小学校・中学校ができたのは、島内で最も遅かったそうですが、もともと寺子屋による教育が根付いていたからではないか、と話されていました。

 

全体の説明が終わり、港へ降りていくと、

ちょうどトサカノリの出荷準備中で、カゴが並んでいました。

刺身のツマとして利用される海藻です。

 

伊豆大島の潮位を測る機械が格納された建物も紹介してもらいました!

左側の白い四角い建物が、それです。

 

「浜宮様」と呼ばれる龍王神社。

江戸時代の元禄関東地震津波で、この地に被害が出た後、海を見下ろせるこの場所に建てられたそうです。

 

4方向に道が分かれる場所にある「四辻地蔵」。

道しるべになっていたそうです。

 

源為朝を祀っている八幡神社

源為朝が大島に流された後、テコを使って集落を作ったとする話は、「天古舞(てこまい)」と呼ばれる踊りとなってこの地に受け継がれ、東京都無形民俗文化財に指定されています。

 

境内には、個人宅に祀られていた神様を集めた場所もあります。

この場所のほか、青年たちが力比べに使っていたと言われる石も、看板が新しくなっていました。

きちんと手をかけて綺麗にされている風景は、地元愛が感じられて居心地が良いです。

 

神社の奥の細い道を通って、坂の上へ出ました。

人口増加に伴って、人々が坂の上に移り住むことになり、お墓も別の場所に移した話を聞きました。

再び階段を下って、下の町へ。

昔の暮らしぶりがわかる写真と

今の景色を見比べながら歩き、

海岸に出ました!

 

ちょうど干潮で、水面より上に出た溶岩の形を見たら、溶岩がシワになって、海に流れたのがよくわかる風景でした!

(右から左に向かって溶岩が流れてシワがよったのだろうな、と思うのですがどうでしょうか?)

 

地元で子ども時代を過ごした方のお話は、自分の子ども時代の思い出ともリンクして、とても興味深くて面白かったです。

伊豆大島、火山も景色も人の暮らしも、とても楽しいです。

 

岡田地区以外の地区も、それぞれの個性があり、魅力があるので、機会があれば他の地区も学びたいです❣️

 

(かな)

 

光と影

最近出会った「光と影」の作品たち。

 

(1)スポットライト

オオシマザクラの実が照らされていました。

 

(2)影絵

地を這わないのに、頑張って真横に伸びた野バラ(アズマイバラ)の影!

 

(3)水の輪。

浅い水たまりにいるオタマジャクシたちが、水面に顔を出すたびに、水紋ができては消えていました。

 

決して同じものは出来ない自然のアート。

美しいです!!

 

(かな)