レアな三原山

先週の金曜日、東京からお越しのお客様と一緒に三原山を歩いてきました!

お客様は早朝に大島へ到着され、8:30頃からトレッキングをスタート。

 

足元に広がるのは、お客様よりも年上の、溶岩でできた大地!

 

 

看護師として働かれているお客様を、ナースプラントの元でパチリ♡

 

この日は、日差しを雲がちょうどよく遮ってくれて、ありがたい〜!

 

火口もほんのりミストに包まれ、幻想的な雰囲気でした。

 

火口付近では、気象庁の方々が火山観測機器の調査中。

 

車のサイズがまるでミニカーのように見えました。

 

その後は車はお鉢巡りへ。

明らかにガタガタ…車体が大きく揺れていました!

 

ふと反対側を見やると、B2火口の横の丘に人影が…

遠くてはっきりとは見えませんでしたが、

ヘルメットを着けていない様子で、調査目的ではなさそうでした。

火口周辺の丘は崩れやすく、大変危険です。

お鉢巡りでは、コース以外に立ち入ってはいけないので要注意を!

 

この日は他にも、なかなか見られない珍しい光景が…。

マグマのしぶきの岩の門からトラック登場!

 

山頂トイレの給水車でした

 

いつもはあまり見かけないシーンに、何度も足を止めてしまいました。

 

最後には、日陰にひっそりと咲く5月が見頃のオオシマツツジを発見。

「暑いけどがんばってます」と声が聞こえそう

 

歩き終わる頃には暑さが増してきたので、涼を求めてお茶休憩

 

絵になる光景でした〜。

 

夏まっしぐらのお天気のなか、

ご一緒いただいたお客様、本当にありがとうございました。

 

今回の伊豆大島の旅が、

お客様にとって癒しのひとときとなっていたら嬉しいです✨

 

(ユリカ)

宇井忠英先生来島!

7月16日〜17日、宇井忠英先生がジオノスに来島され、それに合わせてガイド向けスキルアップ講習を開催してくださいました。

 

北大名誉教授の宇井先生は、中心的に支えている洞爺湖有珠山ジオパークだけでなく、伊豆大島ジオパークになった頃からずっと、山に関する資料を直接くださったり、丁寧に教えてくださったり、土砂災害後にも来島されたりと、長年にわたり、伊豆大島ジオパークとしてもお世話になっている方です。

 

当初予定していた高速船は悪天候で欠航、その夜の大型客船も運休日。翌日の高速船に望みをかけて東京で1泊されたものの、それも欠航となり、最終的には臨時便の大型客船で約4時間半かけて、ようやく大島に到着されました。

それでも到着後すぐの午後と夜、2回の講演会を実施!

火山について正しく伝えたいという先生の熱意とバイタリティに触れ、参加したガイドたちからも質問が相次ぎ、それにも一つひとつ丁寧に応じてくださいました。

 

翌日は午後から、山頂とカルデラ内の溶岩流を一緒に歩きました。

ハワイにも何度も足を運ばれている先生は、「パホイホイ溶岩は流れた直後はもっとツルツルしていて、表面が薄皮のように剥がれて今の形になっている」と教えてくださいました。

さらに、「近くで観察しているとパチパチと音を立てて穴が開き、ときには破裂して飛び散ることもある」とのこと。

よく見ると、確かに大きな穴がいくつも開いていて、これが破裂したら大変だなあ、とリアルな現場を思い描きました。

 

避難壕の前では「この形なら、伊豆大島の噴火ではおそらく大丈夫でしょう」など、あれこれ会話。

 

看板の前では「溶岩談義」が盛り上がりました。

大島は、“玄武岩の島”とよく言われます。でも宇井先生によると「溶岩は玄武岩安山岩、デイサイト、流紋岩などに分類されるものの、実際にはきっちり分けられるものではなく、連続的に変化し、混ざり合っている」とのこと。

「昔は採取したサンプルから成分を調べるのも大変だったけれど、今ではわずかなサンプルでも短時間に調べられるようになり、その結果、溶岩が実に複雑であることがわかってきた。わかればわかるほど、わからないことが増えるんです」とも。

 

その言葉を聞いて、私は「生きものと同じだ」と思いました。
生きものの世界も、また変化し続けていて、どこかで明確に線を引けるものではないように感じています。火山も同様だと改めて実感し、ひとり密かに(?)感動しました。

 

1986年のアア溶岩の上には、見事な大輪のサクユリが咲いていました。

38年前には何もなかったはずの黒い溶岩の上に咲く美しい白い花。

そのコントラストに心を惹かれ、吸い寄せ荒れるように(?)近くまで行って撮影。

残念ながら背景の三原山は霧に包まれていましたが、それでも十分に印象的な光景でした。

 

そして最後は、16時発の船で熱海へと戻られる先生を、みんなで岡田港へお見送りに行きました。

フィールドを何よりも大切にされ、ありのままの火山を伝えることに尽力されてきた宇井先生と、久しぶりにご一緒できて、本当にうれしく励みになりました。

 

私もできる限り自分の足で歩き、自分の目で見て、自分の考えたことを、科学を学びつつ伝えていきたい──そんな思いを新たにしました。

 

(かな)

 

サクユリ、ジャストタイミング!!

7月20日、2名の女性のお客様と裏砂漠ツアーに行ってきました。

本当は三原山ツアーの予定でしたが、山に少し雲がかかっていたため、相談のうえ裏砂漠コースへ変更。

 

森のトンネルでは、木漏れ日を浴びながら、涼しい雰囲気を楽しんで歩きました。

トンネルが終わる頃、ふと足元を見たら、緑色の四角い実が、たくさん落ちていました。

秋には可愛らしいピンクに染まるはずのマユミの実です。まだ熟す前なのに…。誰の仕業?リス?サル?(困ります!)

 

溶岩地帯に差しかかったところで、最初に目に入ったのは、小さなシマヘクソカズラの花。

かわいい見た目とは裏腹な名前に、しばらく盛り上がりました(笑)

 

さらに進んでいくと、期待通り、大輪のサクユリが満開!

圧倒されるような花の数にうっとり。まさに、天然のお花畑。

人の顔ほどもある大きな花が、あたりに良い香りを漂わせていました。

咲き始めの美しいユリと一緒に記念撮影をしたり、花と花の間に入って「今が旬!」の景色を満喫。遠くから眺めても、間近で見ても、見ごたえたっぷりでした!

 

この日は、夏にしては風が強く涼しかったので、ここでティータイム。

元気なお客様たちはジャンプ写真に挑戦したり、

トリック写真その①や…

トリック写真その②と、楽しく遊びました。

笑。

 

お客様のネイルと、日差しを浴びてキラキラ光る溶岩の色がそっくりで、

ちょっと感動しました❤️

 

私のおすすめの昼寝場所では、寝心地を確認!

今回はゴージャスな百合の花束付きでした😌

 

帰り道には、いつも顔をはめて遊ぶあの岩も、近くにユリの花!

ユリの存在感が強すぎて、顔が目立ちませんでした(笑)

サクユリ咲き始めの絶妙なタイミングでのツアー! リクエストしてくださったお客様に感謝です!


ありがとうございました!

 

(かな)

 

夏らしさ満載!

一昨日は、2組3名のお客様と一緒に、三原山ロングツアーに行ってきました。

歩き始めには、「まさに夏!」という感じの雲が広がっていて、まるで三原山から噴火しているかのような絶妙な位置!(笑)

一人旅のお客様は、大学時代に地球科学を学び、赤色立体地図を作成した千葉先生の授業も受けたことがあるとのこと。

火山について、もっと知りたくてご参加くださったそうで、縄状溶岩もじっくり観察。

ゴツゴツの溶岩と一緒に記念撮影…など、伊豆大島火山と親しみながら山を登り

神社に到着。

鳥居の向こうには、かなり難易度の高い富士山(笑)が見えていました。

この状態…。これで富士山と認識できるのは、日本人だから??(笑)

 

その後は、火口を一周するか、表砂漠に降りるかを、みんなで相談。
ご夫婦で参加されたお二人は、一人旅のお客様と同年代の娘さんがいらっしゃるそうで、「好きな方を選んでいいですよ」と、とても優しく声をかけてくださいました。

 

で、最終的に、火口西展望所から火口を見て、表砂漠に降りるコースに決定!

みんなで火口を眺めたあと、私の大好きな一本道を歩いていくと、行く手にはやや難易度の下がった(認識しやすくなった)富士山が見えました(笑)。

足元では、真っ赤なハチジョウイタドリの葉が、コンクリートを割って伸びていて、とても目立っていました(強そう〜)。

 

表砂漠に降りるルートでは、伊豆諸島の島々がくっきり❤️

角度を変えると、伊豆半島との間の海が、キラキラと輝いて見えました。

ある程度安全なところまで降りてから、集合場所だけ決めて自由に下山。

ご夫婦の背後には、まるで空に浮かんでいるかのような南の島々。

火山を学びにいらしたお客様は、滑らかな形の溶岩を観察し、

この後も、いろいろな石を観察しながら下山されていました。

 

表砂漠では、数年前から、この場所に現れたハマナデシコが満開でした。

以前より数が増えているようで、あちらこちらで見事な花を咲かせていました。

合流後は、水のない「まぼろしの湖」で、恒例の(?)シャボン玉遊び。

そして立ったままの、ささやかなコーヒータイム。

お客様からは「CGを見ているみたい」という感想も聞かれました。
(確かに、そんな色合いの風景でした〜)

 

帰り道の森では、赤いバナナのようなツチアケビ(ラン)の実や

ツヤツヤ、粒々のテンナンショウの仲間の実、

そしてピカピカのコメツキムシを観察。(ススキの葉の上でのんびりしていたので、ハネさせるのはやめておきました。笑)

歩き終えて振り返ると、4時間前にあったモクモクの雲は消え、空にはうっすらとした雲がかかっていました。

生きもの達との出会いも、空も、夏らしさ満載の4時間ツアーでした。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!

 

(かな)

 

カラスアゲハ

先週「オスを撮りたい」と言っていましたがチャンスは思いがけず早くやって来ました。

撮影は14日です。

 

雨上がりの道路に、いました。

モンキアゲハと。

モンキアゲハはここには入り切らないもう1匹がいました。

 

カラスアゲハ、やっぱりオスです。

よく見るとメスとは違います。

前翅の表にビロード状の毛が生えていて、後翅の表に赤い部分がありません。

あら・・・体にも緑色に光る所があるんですね。

 

別個体。

右の尾状突起が欠損しています。

 

バックショット。

 

見る角度によって翅のきらめきが微妙に変化します。

 

あー、なんて美しいんだ!!

羽化したばかりの姿に大満足でした。

 

がんま

ジオノスレポート第4回(暮らしの展示)

ジオノスレポート最終回は「暮らし」の展示です。

展示室に入ってまず目に入るのは、過去の災害を記録からたどったパネル群。

伊豆大島は、噴火、津波、土砂災害、暴風など、数多くの自然災害を経験してきた島…。「これだけのことがあった」という事実に圧倒されます。

 

中でも1986年の噴火は、発生から避難に至るまでの流れが「歓迎→不安→混乱→全島避難」と当時の住民たちの気持ちを代弁するようなシンプルな言葉で表現されています。

展示の下の方には、小学生たちが当時書いた手記もあり、事実の記録とともに、当時の人々の心の動きも深く知ることができます。

 

また、町民全員が避難した後の避難の様子、そして島に残って守り続けた人々の活動も丁寧に掘り起こされ、紹介されています。(小学生の手記も読めます)

さまざまな立場で噴火を経験された方たちのインタビューも聞けます。

 

他にも、暴風・地震津波など…

これまで、あまり話題に上がることがなかった地域ごとの災害の歴史も、しっかりと整理されています。

 

そして忘れられない2013年の土砂災害…。

静かに寄り添うようなメッセージも添えられています。

 

展示の後半では、この100年あまりの島の暮らしの変化も紹介されています。

たとえば、水道が整う前、女性たちが頭にのせて運んでいた水桶の重さを実際に体験できるコーナーも。

また、かつての観光ブーム時代に話題となった、噴火で開けた斜面を滑り降りるスライダーや、牛乳風呂などのユニークな観光資源も紹介されていて、「なぜ牛乳?」という疑問にも、ちゃんと答えが用意されています。

 

昭和の観光ブームに大島を訪れた画家や作家、歌人たちの紹介も。

興味のある人だけが立ち止まって、詳しく読めるよう工夫されていました。

他にもたくさん紹介したい展示がありますが、全部は書ききれないので、最後にひとつだけ。

 

展示の最後には、大画面スクリーンによる臨場感あふれる映像体験コーナーがあります。

昔のスライダーに乗っているような感覚や、

火口の縁に立つ体験など、体感型の演出でぐっと引き込まれます。

最後のメッセージに、大いに納得するのは私だけ?

別バージョンでは、ジオパークの紹介映像もありました。

 

1日かけて楽しみながら学べる展示になっています。

私自身もまだ読み切れていないところが多いので、これからも何度も足を運びたいと思っています。

みなさんもぜひ一度、訪れてみてください。

 

そして気づいたことがあれば、ご意見や感想をメモに書いて届けてみてください。

それが、これからのジオノスをつくっていく力になるはずです。(メモで地層を作っています)

ジオノスは「完成された施設」ではなく、「変化の過程にある施設」だと聞いています。
伊豆大島ジオパークもジオノスも、これから先も、より良いものに育っていけたら… 。展示を作った方々はきっと、そう願っているはず。これで完成だとは全く思っていないはずです。

 

これから、この施設を活かして、どうやって伊豆大島の魅力をつたえていくかが大切なはず…。

私も微力ながら、少しずつでも頑張りたいと思います❣️

 

(かな)