衛星データだけでなく、現地へ行って調査!

2月18日(水曜日)筑波大学 ・流域管理研究室に所属するみなさんが、ガイドをリクエストしてくれました。

現在、人工衛星データを用いて、日本各地の植生変化に関する研究を行っており、その一環として、伊豆大島の植生についても調査を進めているのだそうです。

 

植生を調べる方々にとって、地面の下がどうなっているのかを知ることも、きっと大切に違いない…。そう考えて、まずは駐車場にある地層で、粒の大きさや質感を実際に触ってもらうところからツアーをスタートしました。

歩き始めは、一見すると地味な常緑樹の森。

けれど、皆さんは次々と木の名前を挙げ、「シロダモが多いですね」「本土はヤブニッケイの方が多いんですよ」と、教えてくれます。(下の写真はシロダモ)

それを聞いて、なぜ伊豆大島はシロダモが多くなったのか不思議な気がしました。

 

常緑の木は葉もよく似ているので、興味のない人には同じに見えてしまいがちです。

花もなく、濃い緑の葉ばかりの森を丁寧に観察していく姿に、さすがだなと感じました。

タワシのような根をもつツルマサキは、相変わらずひときわ目立っていましたけれど🤣

 

赤く艶やかな小さな葉を指差して、「これなんですか?」という質問もありました。

しかし、すぐには名前が出てこず…😅

帰宅後調べたらヒメハギみたいでした。

(冬の寒さなどのストレスで葉が赤くなることがあるらしいです)

 

オオシマカンスゲの初花を見た時は、春の始まりを感じました。

(黄色い穂みたいなものが雄花です)

 

開けた場所に出ると、みなさんオオバヤシャブシを興味深そうに観察し、

クロマツの葉の先端をさわぅて、「思ったほど痛くない」と確かめる姿も。

 

艶やかな赤い若葉はカジイチゴ。

このサイズの芽生えは、あちらこちらで見かけました。


植物だけでなく、ややグレーに見える石にも目を向け、

“富士山に似ている石”も発見してくれました!

すご〜い❤️

 

数分だけでしたが大地の上での“昼寝”も体験してもらい、帰路につきました。

好奇心いっぱいの大学院生たちと歩く時間は、とても楽しかったです。

 

午後は皆さんで、山頂口から表砂漠方面の植物を調べに行かれたようです。

 

皆さんは、衛星からの映像データだけでなく、必ず現地に足を運び、その土地の植物を自分の目で確かめることを大切にしているとのこと。

その姿勢がとても頼もしく、そして何よりうれしく感じられた一日でした。


ガイドのリクエスト、ありがとうございました〜❤️

 

(かな)

 

ジオパークとブラタモリ撮影地を巡る旅

日本のジオパークを47地域(あと1地域で完全制覇!)巡られたお客様。
2日目は、三原山火口と裏砂漠の1日ツアーでした。

 

2011年に来島されたときの写真をスマホで見せてくださり、

同じ場所で撮らせていただきました。

くっきりと山肌に刻まれていた黒い溶岩は、この日は逆光もありましたが、ずいぶん分かりにくく…「変わったなぁ」と改めて思いました。(記録って大事ですね!)

 

お客様の目的は、ブラタモリの撮影地巡りと、ジオ的魅力を楽しむという2つだったので、何度か番組と同じ立ち位置で撮影しました。

タモリさんと島生まれの方々が、語り合った溶岩の上でも一枚。

山を登って三原神社を訪ねると、

ちょうどお世話をされている方がいらして、中を見せていただくことができました。

ありがたや❣️

 

風が弱かったので、小高い場所にも登り、まるで帽子のような形の火山弾も紹介。

噴気もモクモク出てきてくれて、三原山さんのサービスが嬉しかったです😌

 

下山後は再び撮影地へ。

マグマのしぶきが互いにくっつき合い、さまざまな造形をつくりながら流れていった痕跡(アグルチネート)の凹凸を間近で観察しました。

少し離れた場所からの一枚。

人間が尺になってくれると大きさがわかり、さらにカッコ良いです❣️

 

そして、番組内で大いに盛り上がったシマヘクソカズラ。

名前のインパクトで注目されていましたが、ここのスゴイところはその生え方だと思います。通常は他の植物に巻きつくのに、ここでは自力で大地を這うように広がっています。

でも久しぶりに意識して足を止めてみると、ススキが伸び、ハチジョウイタドリの枯れ葉がヘクソカズラの蔓の隙間を埋めていることに気づきました。

やがて、この場所に別の植物がやってきて、新たな物語が始まっていくのでしょう(遠い目)

 

締めくくりは裏砂漠。

番組と同じ場所に立ち、広がる景色を撮影しました。

 

番組撮影地とジオパークをめぐる旅…。15年ぶりに、大島へ再訪してくださったことに、心から感謝です。とても素敵な時間でした。

 

ありがとうございました❣️

 

(かな)

 

日本中のジオパークを巡り2回目の伊豆大島へ!

ツアー報告が溜まってきましたが、少しずつ綴っていきます。

 

2月15日。
「ブラタモリの撮影地を巡りたい、そしてジオ的に面白い場所を見たい」というリクエストで、2日間のツアーがスタートしました。


まずは山焼きの行われた大室山の見学から。

単に山焼きを見るだけではありません。

約3400年前に大島の海岸近くの火口から噴き出したマグマの飛沫でできた丘「赤禿」から、4000年前の噴火で伊豆半島にできたとされている、まるで兄弟のような「大室山」を眺めるのが目的でした。

 

その後は、数万年前の古い火山がつくる断崖が美しい野田浜 へ。

海岸のジオ分たっぷり😌

 

途中、「河津桜が綺麗かもしれません」という話になり、ある場所に立ち寄ると、

入り口付近では、見事に椿が咲いていました。

河津桜は少し盛りを過ぎていましたが、やわらかなピンク色が青空に映えて、ほっとする風景でした。

 

車に戻ってきたら、道路を挟んだ向かい側にある炭焼き窯の「東京備長」さんのご主人が、ちょうど戻られたところで中を見学させていただけることになりました。

火をつける瞬間に立ち会えるという、なんとも幸運なタイミング!

「この炭で焼く野菜は本当においしい」と複数の人から聞いていますが、なぜおいしくなるのか、科学的な根拠も交えて丁寧に教えてくださいました。
(炭を購入したので、この炭で料理をしたら、改めてブログで報告したいと思います)

 

その後は、ブラタモリ撮影地の波浮港 へ。

港の中の撮影場所に立ち、

火口壁に囲まれた独特の地形を見渡しました。

お客様は火口の中の街並みを、のんびり歩かれていました😌

 

そして、超久しぶりにトウシキ海岸へ降りました。

決して足場が良いとは言えませんが、

無事、ダイナミックな地形を楽しまれていました!

 

そして最後はやはり、この場所へ。

端から端まで歩き、じっくり堪能されていました。

 

お客様は、2011年に私のツアーに参加してから、「ジオパークは面白い!」と思い、全国のジオパークを巡られたそうです。

 

残すは、昨年10月に認定されたばかりの喜界島ジオパークのみとのこと。

日本各地のジオパークをガイドを頼みながら歩き、一巡して15年ぶりに伊豆大島を訪ねてくださいました。
とてもうれしい再会、そして贅沢な時間でした😭

 

2日目の三原山・裏砂漠ツアーは、また明後日に報告します。

 

(かな)

 

三原山を歩き感じる島の物語

2月15日の冬晴れの日、

千葉からお越しのご夫妻を三原山へご案内しました。

 

この日は関東各地で気温が上がり、

大島も最高気温17℃くらいの予報。

とはいえ、三原山周辺は標高差のため体感温度が数℃下がります。

さらに風が強い日は、防風対策が必須です!

 

風が雲を流し、頭上には青い空が広がり、

素敵な写真をたくさん撮ることができました。

 

鳥居の向こうには、うっすらと富士山の姿も

 

山頂展望台の風が避けられる場所でお昼休憩の後、

火口西展望所へ!

あまりの強風で声が聞こえないほどでしたが、

そのぶん空気は澄み、火口はくっきり見えました。

火口展望所での滞在は短めでしたが、

迫力ある景色をご覧いただけて何よりでした☺️

 

溶岩地帯にまっすぐ伸びる一本道も、

澄んだ空気の中でいっそう印象的でした。

 

最後は、日曜日だったのでオープンしていた山頂ジオパーク展へ。

1986年の噴火の映像や、島出身の方から全島避難の体験談を伺いながら、

歩いてきた風景をよりリアルに感じていただく時間となりました。

 

ただ景色を見るだけでなく、

「噴火とともに生きてきた島」の物語を

感じていただけた一日になっていれば嬉しいです。

 

 

昨日の西谷のブログでご紹介した動画のように

風景の奥にある物語をこれからも大切にお届けしていきたいと思っています。

 

ツアーにご参加いただいたお客様、誠にありがとうございました✨

 

(ユリカ)

 

 

火山島の物語を、映像にしました!

本日、伊豆大島を紹介する約11分の動画を公開しました。

 

この動画は、東京都の補助を受け、クルーズ船のお客様向けの学習用として、伊豆大島の魅力をお伝えするために制作したものです。ナレーションは英語ですが、日本語字幕も付いています。

 

取材にご協力くださった島の皆さま、そして何度ものメールのやりとりや提案に丁寧に向き合い、プロフェッショナルな仕事で形にしてくださった制作会社の皆さまに、心より感謝申し上げます。

この島で紡がれてきた生きものたちの物語(今回は椿のみ)や人の暮らし、そして魅力あふれる人々を、アラカルトではなく「火山島の物語」として一つにつなげて紹介したい…。そんな想いで取り組みました。

 

こうして形にすることができ、本当に嬉しいです。

ぜひご覧ください!

 

(かな)