
ここ数日は毎日天気も良く暖かい日が続き、すっかり春といった感じです。
大島の春といえばツバキ、オオシマザクラですね。
でも、大島の春を彩る植物はそれだけではありません。
足元を良く見ると島の固有種といわれる植物たちが様々な花を咲かせています。
綺麗なもの、風変わりなものなど多種多様です。
今日はそんな中でも一風変わった植物をご紹介します。
赤い芽を出すハチジョウイタドリとともに、三原山の砂漠に春を告げる
「シマタヌキラン」です。
「ラン」という名前ですが、カヤツリグサ科の多年草です。
シマタヌキランは本土のブナ帯の火山荒原に分布する「コタヌキラン」の
島嶼型と言われ、伊豆諸島の固有種とされています。
その学術的な価値もさることながら、その花穂はまるで何かの動物の尻尾の
よう…。そう、タヌキの尻尾?!
群生しているその光景はまるでたくさんのタヌキの尻尾が風に揺られている
ようです(笑)
私はそんな面白いこの植物がとても気に入ってしまいました。
砂漠の厳しい環境で立派に生き抜いて春を迎えたこの「タヌキのしっぽ」を
ご覧になりに来ませんか?
(あまの)