三原山ツアーと素敵なプレゼント


今日は外国メディアの方々の大島視察ツアー2日目で、数種類の体験ツアーが行われ、山ガイドは私が担当しました。
サイクリングやダイビングが大人気で、山歩きの希望者は1名でした。

人数の少なさに最初はちょっと拍子抜けしましたが、でも逆に少人数の方がゆっくり三原山の魅力を紹介できます。
天気予報も晴天で風も弱いとなっていたので、山頂口からお鉢まわりをして裏砂漠、樹海、と抜ける
てんこ盛りのコースを用意して張り切って山に出発しました。(先週、下見したコースです。)

支庁からの飛び入り参加のM氏と3人で「良い天気ですね~!」と清々しい気分で歩き始めたのですが…。
あれ??おかしい!なんだか妙に風が強いのです…。

歩いていくうちに風はどんどん強くなり、言葉が聞き取れないほどになってきました。時々風にあおられてよろめくほどです。
(実は一番よろめいていたのは私なのですけど…汗)

朝の天気予報は1日中穏やかな風だったのに…そう思って携帯で1時間ごとの風を調べたのですが
やはり1日中穏やかな風の予報しか出ていません。
でも実際には私達のまわりには風がビュービュー。自然相手は本当に予測がつかない部分が多いですね。

溶岩の中に入り込んだイタドリの種が翼を持っていて、いかに風に飛びやすいかを説明しようとして手に乗せると、
説明が終わる前に飛んで行ってしまいます……。

このままではあまりにも危険なので予定していたコースは断念し、火口展望台の往復のみで切り上げて、
温泉ホテル側から樹海を歩き裏砂漠に立ち寄りました。

後半は風を感じず少し余裕を持って植物を見て歩けました。
今、野の花はほとんど終わりで、椿が咲き始めている時期なのですが、いろいろな実は楽しめます。
黒くツヤツヤしたイヌツゲの実、ピンク色の鞘が可愛いマユミ、真っ赤なシロダモ、ツルマサキ、ヤブコウジ

メギにも真っ赤なツヤツヤした実がついていました。


裏砂漠では枯れて葉を落としたイタドリの中に緑色の小さなススキが伸び、小さな穂を開いていました。

溶岩の大地に噴火1年目に芽を出した、たくましいイタドリは冬には枯れて葉を落とし、枝だけになります。
風に飛ばされた枯れ葉は他に引っかかる場所がないので、結局イタドリの根元に吹きだまります。
自分の体から落とした葉を栄養分にして、さらに成長していくのです。

何年か経ち、イタドリの根もとの栄養分が他の植物の成長を支えるのに十分になってきた時、
運良くたどり着いたススキの種が成長を始めます。
この枯れ枝の中の青々としたススキは、小さいながらも逞しいパイオニアなのです。

これから何年もかけてススキの原になっていくのでしょうね。
こんな逞しい命に出会うたびに、「歩いて良かったなぁ。」と思います。

ツアーに参加したくださったT様、Mさん、ありがとうございました。
色々なものを共有出来て楽しかったです。

ところで、ツアーから帰ったら、店にとても素敵なプレゼントが届いていました。

毎年、自然愛好会のSさんがプレゼントしてくれる巨大リースです!!
全て大島の植物の実と花でできています。今日山で見てきた実も飾られていました!

アップにするとこんな感じです。自然の色ってなんて多彩で美しいのでしょうか。
Sさん、毎年ありがとうございます!!


風のパワーに圧倒され、小さな植物の逞しさに見とれ、山でも店でも自然の作りだした様々な色を楽しみ…今日も素敵な1日でした!


(カナ)