
昨日は、台風4号が東北地方に上陸・通過して行きました。
みなさんのお住まいの所は被害や影響がありませんでしたでしょうか?
今日の大島は曇ったり晴れたり、蒸し暑い1日でした。
暑かったですが、ちょっと山へ戦争遺跡(戦跡)の取材に登りました。
トップ画像は銃眼(じゅうがん)です。
65年前、終戦の頃には、ここから大型の機銃が狙いを定めていたようです。
昨年は、終戦記念のこの時期に、旧六ケ村の戦没者慰霊碑について少し書かせて頂きました。その中で、大島では、艦載機(文末:注1)からの機銃掃射(注2)はあったが、爆弾や焼夷弾(しょういだん)の投下はなかった・・・ようなことを書きましたが、新たな証言として、岡田地区の福聚寺の庫裏の辺りに焼夷弾が落とされ、火災になったとの貴重なお話を伺う機会を得ました。
次のこちら↓は、塹壕(ざんごう)です。

塹壕は山中や海岸線などに掘られた溝です。様々あるようですが、ここでは、幅50~60センチ、深さ1.2~1.5メートル程に造られています。
銃眼のあるトーチカ(陣地)は、半分以上が土に埋められて見えにくくなっていることが多いです。そのトーチカとトーチカの間や、トーチカと防空壕の間を、この塹壕が結んでいます。この溝は兵士が身を隠しながら移動するための通路です。
こちら↓も、塹壕です。

土や落ち葉で埋まって、側面にはコケやヘラシダが生えて、塹壕とは分かりにくくなっています。このような所は、島内のあちこちに残されています。
こちら↓は、再び銃眼です。

中に入って、外を見てみました。200メートル程先の幹線道路(今は都道)に向かって、銃眼が開いています。
波浮港地区で住民の有志の方々が、竜王崎の高台にある戦争遺跡を保存し、見学できるように周辺を整備されています。ここへ行くと、トーチカ、防空壕、塹壕などの遺跡を見ることができます。

トーチカは、コンクリ-トの厚みが1メートル程もある構造で、しっかり出来ています。
中は、かなり広いものもあり、奥の間があるものもあります。弾薬庫などだったようです。
フラッシュで撮ったので、よく見えていますが、暗くてほとんど見えません。
ここは、知人の土地なので了解を得て、安全第一の撮影でした。
文化庁が、全国の戦跡の分布調査をして、今年度中には報告書が出るそうです。大島はどのくらい調べられたのでしょうか?
すでに全国では、文化財や史跡として、登録・指定された戦争遺跡が171件あり、年々増加しているそうです。
貴重な戦跡を保存して、平和学習などに価値を生かして活用したいものですね。
きょうの付録↓

トーチカの中には、ゲジ(ゲジゲジ)がたくさん住んでいました。
ずっと長く、この構造物を利用しているのは、この平和な生き物でした。
キレイなゲジの抜け殻をゲット!(笑)
(なるせ)
注1、艦載機(かんさいき):艦船・空母などから発進する戦闘機
注2、機銃掃射(きじゅうそうしゃ):機関銃などで連続して射撃すること