ジオパーク認定現地審査に参加しました。

昨日、一昨日と日本ジオパーク認定のための現地審査が行われました。

グローバルからは2名のスタッフが出て、金曜日は私がカルデラ内のサイトを、
土曜日は島田が波浮港を担当して解説しました。

前日まで、毎日のように山にかかっていた霧が嘘のような青空と、穏やかな風の2日間でした。

審査員の方は地質の専門家なのですが、終始まるで何も知らない参加者のように振舞って下さって、
とても和やかな楽しい雰囲気でした。

割れ目火口の上では、私が尊敬する大先輩の一人、H氏がボーイスカウトの若者たちを連れて、休憩中でした。

制服姿が青空と海と、伊豆の山々を背景に、とても輝いて見えました。
メチャメチャカッコいい!!
思わずカメラを向けちゃいました!(笑)

さて、今回の審査の前に私が考えていたことは、前回の日記にも載せましたが
認定ウンヌンよりも、審査員の方々に、「個人的にでもまた遊びに来たい!」
と思ってもらえるような案内がしたい…という事でした。

そして一昨日の審査は、役立つアドバイスをたくさんもらいながら
笑顔で過ごすという、この上なく贅沢な時間になりました。

大島は35年に一度程度の割合で噴火を繰り返す三原山のおかげで、
変化に富む自然環境を短時間のうちに楽しむ事ができます。

噴火後の溶岩流の上に最初に根を下ろす、たくましいハチジョウイタドリ、
それが順番に土を作り、他の植物に生きる場所を受け渡していく様子、
常緑樹の森の中で、やがて消え行く運命の先駆植物たちの姿。

噴火は圧倒的なパワーで私達人間を含む生き物の命を脅かしますが、
皆、破壊されてもそれを乗り越えて生きようとします。

全ての生き物の命が、もろさとたくましさを併せ持ち、そしてだからこそきらめく様な
魅力を持っています。

もしもこの島の自然や人々の暮らしを、正確に、そしてわかりやすく紹介していくことができたら
きっと多くのお客様に感動していただくことができるでしょう。

これから先、大島が噴火でダメージを受けたとしても、
ありのままの自然を生かした持続可能な観光をしていくことができるはずです。

ところで大島には、島の自然を愛する人々によって続けられてきた、様々な活動があります。

噴火直後から10年間にわたって定点観測を続け、この島独特の植生の変化を記録してきた大島自然愛好会。

少ない時間をやりくりして、島に来る方をもてなそうと活動を続けてきたふれあい観光ガイド。

島の中の様々な場所をコツコツと歩き続けてきたウォーキングクラブ。

7年もかけて磁石の聞かない樹海のコースを作ってくれたO氏。

私たちが今、この島の自然の魅力を人に語れるのは、そういう方たちの活動が
土台になっているのだと感じています。

今回さらに、火山防災で住民や観光客の安全を確保するために活動されている方達や、
大島の火山をフィールドに、情熱を持って研究を続けてこられた研究者の方々の存在を知ったことで、
大島は自然だけではなく人と言う財産もたくさん持っているのだなぁ、としみじみ思いました。

今までの、たくさんの方達の思いや努力を、今回のジオパークへの取り組みのなかで一つにまとめて、
島に来る多くのお客様に感動を伝え続けていけたら、最高です。

さて、最後はB溶岩流のゴツゴツまではっきり見える景色です。

町長、大島支庁長も参加して、皆で一緒に爽やかな汗を流し、雄大な景色を堪能して歩いた1日でした。

(カナ)