もう長い距離は歩けないので、できるだけ平地を選んで少しずつ歩いています。
そんな中で見つけた、元気をもらえるものたち…。
昨日見つけたオオバヤシャブシの赤い雌花。

これほどたくさんの花をつけたものは初めて見ました。
噴火後の荒れ地に、樹木としては一番乗りで入り込むたくましい植物、オオバヤシャブシ。
普通は下の写真のように、枝先に1個~2個の雌花をつけるだけのものがほとんどなのですが…。

キビシイ環境の中で生きている時は、生きること自体に必死になり、
少しゆとりができると新しい変化を求めていく…これってもしかしたら
人間を含む全ての生物に共通のものなのかもしれません。
足元の道路に入ったヒビにコケが入りこみ、鮮やかな黄緑色の胞子体を伸ばしていました。
ヒビがずっと続いているので、まるで道路に黄緑色のラインが引かれているみたいに見えました。

イタチゴケでしょうか?
すごい数、そしてすごい密集度です。

私が蟻だったら、一晩で大きな森が突然現れたように感じることでしょう。
自宅の庭では、ミズキの木が、新緑の葉を広げ始めていました。

背の高い木なので、葉を見上げると青空が視界に入って清々しい気持ちになります。
こちらは、これからまさに葉を伸ばすぞ~という状態です。

「やけに膨らんでいるな?」と思ったら…
花のつぼみが入っていたようです。

少し先に開いた葉の真ん中には、まだ緑色のつぼみがチョコンと乗っていました。
あと1カ月ほどしたら、この小さな緑色の粒が一斉に、小さな白い花を開く日が来るでしょう。
そのころには…
今、苦しんでいるたくさんの方たちにも、心安らぐ時間が増えていますように。
(カナ)