
見出しの写真は「つくしんぼう」です。
かなり前から地上に顔を出していましたが、
今年の日記には、まだ登場してませんでしたよね?
周りにはスギナが伸び始めています。
また春が巡ってきて、山菜の季節に期待してます(笑)
今日は午後から雨が降り出しました。
一昨日の雨は、寒さのせいで
三原山で積雪しているのが下から見えました。
この時季としては寒い大島です。
何より、地震・津波・原発事故被災の皆さんに
暖かい春が早く来ますように。
さて、先々週、ビニールハウスの中の
絹サヤエンドウ豆の栽培を紹介させて頂きました。
今日はその続きから、露地栽培がどんな具合か?↓

防風林で囲まれた畑の陽だまりにキヌサヤの壁が並んでいます。
知人のSさんの畑↑で撮らせて頂きました。
露地でもこんなに大きく育っています。
「こんなに」って? 大人の背丈くらいです。
摘む作業も、ひと仕事ですが、
家に持ち帰って選別作業がまた大変!

こちら↑はYさんの自家用のキヌサヤ畑。
昔からの栽培方法は、こうして篠竹を使って、
ツルが竹の枝に絡まって高く伸びていきます。
今夜は降霜注意報が出ていたようです。
露地栽培のキヌサヤは霜に当たると、
マメのサヤに白い斑点ができてしまいます。

Yさんの畑の防風林には、シイタケのホダ木が立て掛けてありました↑。
大島では珍しいクヌギの木のホダ木です。
シイタケを栽培するための原木を「ホダ木」と言います。
ホダ木に最も適しているのが、クヌギの木だそうですが、
大島にクヌギは自生していなかったそうです。
山に入ると時々見かけますが、
ヒトが植えたものです。
財産区(地域の共有地)で、
クヌギ林を管理しているところもありますが、
ごく狭い範囲です。

こちら↑は、Hさんのクヌギのホダ木。
3月に入って雨が続くと一斉に出るそうです。
腕の太さから、太ももの太さくらいが丁度良いとのこと。
原木にドリルで1センチ程の穴をあけ、
タネコマを打ち込んで寝かせておくと、
2年目の秋からシイタケが出始めます。
原木の樹種は、クヌギの他に、スダジイ、
カシワ、マテバシイなども使います。

たくさん採れたら、こんなふうに↑盆ざるなどに並べて、
天日干ししておくと、旨みも栄養価も増すので、
1日乾燥させたものを冷凍庫で長期保存するそうです。
生活の知恵ですね。
クヌギの原木は、毎年少しずつ伐採して、ホダ木を更新しますが、
伐る時季を間違えなければ、切り株からひこばえが芽を出し、
ふたたび成長します。(この辺りは、また取材して報告しましょう)
いいですね~! これは里山の森の1つの循環ですね。
人間が作った循環のシステムで、
豊かに質素生活を楽しんでいらっしゃる方々に
学ばせて頂きました。
(なるせ)