明るい林の下草に、トキワツユクサが沢山咲いているのが目に入りました。
昭和初期に鑑賞用として南アメリカから移入されたといわれるトキワツユクサ。
繁殖力が旺盛で、時々こんな大群落をつくります。

花はとても可愛いです。

写真を撮ろうと車を止め、林に踏みいって、不思議な思いにとらわれました。
大島にしては、とても明るい整然とした林です。

大島で放置された藪にはアズマネザサが茂ったり他のツル性植物が入ったりして、もっと雑然としているはずなのですが…。
生えている木は、オオバヤシャブシ、ニオイウツギ、クワ…。
みんな冬に葉を落とし、荒れ地にいち早く生き始めるパイオニア的性質を持つ木々です。
そして下草はトキワツユクサの他、ドクダミ(下の写真)など。

植物の種類だけ見ると、わざわざ植えたのではなく勝手に生えてきたものが作る自然の林みたいなのですが…。
「何かが変だな~?」
その場を離れ道の向かいの林に視線を移したら「なるほど」と思えるヒントが見つかりました。

もしかしたらアシタバ畑だったのでは?
カルデラの中でもススキの根元などの半日陰の環境を好むアシタバ。
大島では良く、このように高い木の木陰を利用したアシタバ畑を見かけます。
私が不思議に思った林は、かつてアシタバが植えられ人が手入れをしていた場所だったのでしょう。
大島の土壌にあった植物を、周囲の環境を生かして育てる暮らし。

これは、そんな人の暮らしが作った風景です。
雄大な火山や巨木の茂る森は大島が誇るべき自然だと思いますが、こういう人の暮らしと寄り添うような景色も、ホンワカして良い感じです(^。^)
風景の奥の物語を感じることができれば、どこでも楽しめますね。
そして島の地面と人の暮らしが関わるという点では、ここもりっぱなジオサイトですよね~(^^)v
新たな自分だけのジオサイトを見つけたような気がして、ちょっと嬉しいひと時だったのでした。
(カナ)