昔のタネが生きていて・・・


夕方、暮れかけた空を見上げると、
たわわに稔ったイイギリの実が風に揺れていました。
見出し写真にしてみました↑。


1年に1度のことなのか、2~3年に1度なのか、
詳しくは知りませんが、
以前も1度、見たことがありました↓。

今日、紹介する光景は、
島民でも見ていない方も多いと思います。
この時期のウイークデーなので、
観光のお客様は、
ほとんどご覧になっていないのでは?

島の西側にある地層断面は、こんな所です↓。


古い海蝕崖に沿って60年ほど前に新たな都道を造った際に、
斜面を削ったところ、バームクーヘンのように幾重にもなる地層が、
偶然表われ出たそうです。↑写真の左側が海です。

この辺りの海蝕崖と海との間には、低い林が広がっています。
どうしてこのような地形が出来上がったのでしょう。
今から6000年~7000年ほど前、縄文海進という、
縄文時代の初め頃に海面が現在よりも高い時代がありました。
その頃は、この崖下に波が打ち寄せていたかも知れません。

最近知ったことなのですが、
鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏のあった階段の斜面は、
縄文海進の頃の海岸線のなごりだそうです。

地層断面に、地層の不整合があるのは、海蝕崖の下が
海水で削られて、崩れ落ちた跡なのか?

先週、通りかかると何かやっていました↓。
7~8年前でしたでしょうか、
それまで、何度か崖崩れがあったため、
崩れても都道を埋めないように崖を削りなおし、
道幅と同じくらいの緩衝地帯↓が設けられました。


都道添いの緩衝地帯には、
こんな重機↓やトラックなどが入っていました。
崖の削り直しじゃないんです。
この重機のバケットに人が乗っての作業です。


この地層断面にも、自然の植物たちが進出します↓。
地層は、火山灰やスコリア(軽石)などで、
層になっているわけですが、このように↑植物が定着しやすい所と、
植物が生えにくい所があります。



水分が保たれて、飛んできたタネが定着しやすい所で、
草々は成長するのでしょうか。ド根性ススキ?!



昔、火山噴火の降下物の下敷きになって、
閉じ込められていたタネたちが、
地層が露出されて、まさに日の目を見たことで、
発芽した植物もあるのでしょうか?

よみがえった植物として「古代ハス」とか「大賀ハス」が有名ですけど、
地層断面は一番下の層が、1万5千年くらい前のものらしいので・・・
「古代ススキ」とか?!(笑)


今日、仕事を終えての帰り道、日没直前の地層断面は、
夕日を浴びて赤茶色に染まっていました。

(なるせ)