ジオパークな2日間

昨日~今朝にかけて香港ジオパークの方達の火山の授業に同行し、今日の日中は、A新聞の取材で三原山を歩きました。

香港は、ジオパークの観光への活用が進んでいる“世界ジオパーク”です。
いつか行ってみたいと思っていました。

香港ジオパークでは美しい柱状節理が有名とのことで、今回はその景色をつくりだす“火山”を勉強にいらしたようです。

アア溶岩の断面を真剣に観察する香港の方々。

溶岩も熱心に観察されてました。


香港ジオパークのプレゼン資料も見せてもらいましたが、化石や溶岩などを展示してジオ味あふれる「ジオパークホテル」をつくったり、レストランで豆腐の柱状節理などの“ジオパークメニュー”を提供したり、ガイドの試験制度や実地研修などを行って、ガイドを育成したリ、ボートを使ってパックツアーをつくったり…その内容は目からウロコと言うか、かなり刺激的な(笑)ものでした。

香港の方達を案内していたのは、東大地震研究所教授で日本ジオパーク委員会委員の中田節也先生。
英語解説の合間に、色々教えていただきました。

たとえば、この波浮港の石碑ですが…。
これって玄武岩だったのですね。(実は石碑が何の石かということ自体、考えたことがありませんでした(^_^;))

目の前でピカピカ光る石が、いつも見慣れた玄武岩だと知ってちょっと驚きました。玄武岩(大島の溶岩はほとんどコレ)も、磨けばこんなに光るのですね~。

その他、「なぜ三宅島の割れ目噴火は島のあちこちで起こるのに、伊豆大島は同じライン上に並んでいるのか?」という質問に対しても、すごくわかりやすい回答をいただきました。(これについてはいつか三宅島に行って、実際に観察してから報告しますね。あ、でも香港ジオパークも、無茶苦茶行きたくなってきました…困った~)

さて、朝、飛行場に皆さんをお送りした後はA新聞社の方と三原山を一周しました。
山は昨日の強風と雨がうそのような、爽やかな天気でした(^O^)

火口の周りの春景色の数々、ご覧ください。
太陽の光が嬉しそうなフデリンドウの花。


「あ!こっちにもいっぱい~!!」

嬉しくて夢中になってフデリンドウを探していたら、ゴジラ岩を見るのを忘れました(^_^;)
記者のSさん、ゴメンナサイ~。

あちこちでニョキニョキ伸びているハチジョウイタドリの若葉。

たった一人(?)で、海を見下ろしていました。

今、花盛りのシチトウスミレ。

毎年、火口周辺に増えてきているような気がします。

道中写真撮影のために、少しだけコースをずれてゴツゴツ溶岩の中に入ってみました。
そうしたら…なんだか動物たちが劇をしているような風景が目の前に現れました!

3匹の動物が、話し合いをしているように見えませんか~?

三原山をバックに、たくさんの役者が勢ぞろい~(^O^)

「ここ、ぜったい何かのロケに使った方が良いですよ~。」bySさん。

春はまだまだ続きます。
アズマノイバラの若葉が並んで空に向かって葉を広げていました。


オオムラサキシキブももう葉を開きはじめ…

幼虫の誕生を楽しみにしていたハムシの卵らしい黒い粒は、一粒もなくなっていました!
時期を逃しました~(:_;)

山から下りる途中の林道で、目の前に花束が!
…と思ったら、オオシマザクラの枝がボッキリ折れて垂れ下がっていました。

昨晩の強風で折れたのでしょうか?
花たちはまだ綺麗に咲いていましたが…。

Sさんが見上げていた空にもオオシマザクラ

桜は山を下から染めあげ、もうじき山のてっぺんまで届きそうです。

小さくて地味なアオキの花も、一斉に咲くと見事なこと!

春はアッという間に本番となりました(^O^)

取材のSさんに聞かれました。
「昔から植物が好きだったのですか?」

「いいえ。若いころは全然植物は好きじゃありませんでした。昔は植物は動かないと思っていたので、動きのある動物や魚などが好きだったのです。でも人間の時間のスケールと違うだけで、植物も動いているってわかってから面白くなりました。そして同じように地球も動いているんですよね。」…と、そんなふうに答えたように思います。

何回歩いても、毎回新しい驚きがある自然。そんな自然が身の回りにいくらでもあって、動物も、植物も、地球も、人の暮らしも楽しめる“伊豆大島ジオパーク

今日も、満足な1日でした(^O^)

(カナ)