昨日の三原山ツアーは、4名のご家族と一緒に歩きました。
小学生のK君は少し足が不自由で、長い距離は歩けないとのことでした。
で、みんなで交代で車いすを押しながら、三原山を登りました。
でもK君は、ところどころがんばって自分の足で歩きました。
最初は235年物の縄模様溶岩まで、砂の上に溶岩が転がる未舗装の場所を数10m。

実物に触れて、何を感じたかな?
次に“アア溶岩登り”に、チャレンジです。
お父さんと手をつないで、ゴロゴロの斜面をゆっくり登ります。

「大丈夫ですか?」by私。
「大丈夫ですよ。だめだったら引きかえせばいい。」byお父さん。
そしてついに1986年に山を流れ下った“溶岩流”の上に立ちました!
やった~!

K君のがんばりを、三原山も空も、たたえてくれているかのようでした。
下り斜面も慎重に降りて、みんなで記念写真を撮りました。
背後の溶岩に登ったのですよ!

これ、絶対周りの人に自慢できますよね!
「良くやりましたね。」byユリ。

本当に祝福の花束かと思うほど、見事なタイミングで見事なユリが現れました。
さて、上り坂はみんなで交代で、車イスを押しながらの登山です。
中学生のお姉ちゃんが、ものすご~くがんばっていました!

私もちょっとだけ押しましたが、急な上り坂は力が必要で結構きついです。
でも押していると、さりげなく皆さんがサポートしてくれます。
一人が押し(主にお姉ちゃんでした)周りが時々手助けをするような形で、ついに火口までやってきました!「うわ~!すごい!」

皆さんの労をたたえるかのような、鮮やかな色のでっっかい火口と青空です。
「せっかくここまで来たのだから下りたくないよね。ずっとここにいたいね。」
同感です!
この後、がんばったお姉ちゃんにちょっとプレゼントを。

湯気のあがる溝を見たり、飛んで来た火山弾に触れて、火山を体感してもらいました。
60年前の噴火で降り積もった三原新山や、でっかい火山弾と一緒に記念写真~。
富士山にかかっていた薄雲もとれ、夏の青空が広がっていました。
富士山も三原山のゴジラも参加で、またまた記念写真!

いや~、最高の気分でした。
帰りの下り坂も、お姉ちゃんが大活躍。
時々交代したものの、ほぼ一人で車いすを押してくれました。

K君も自分で手を添えて、手伝っていました。
そして出発地点に戻って来た時、お姉ちゃんに「がんばったな。」と声をかけていました。
確かに!お姉ちゃんのがんばりには、大人もみんな感動しました。
でも、がんばったのはK君もでした。
ゴツゴツ溶岩歩きに、怖がらずにチャレンジしました。
平地で転んで膝を擦りむいた時も「乾かしたほうがいい」と、全然平気でした。
転ぶことになれている、のだそうです。
他の場所でも、歩ける場所は自分で歩きました。
みんなが自分のできることをする、そしてお互いに助け合う…とても素敵なツアーでした。
私にとっても今回のツアーは、ずっと忘れられない思い出になりそうです。
N家の皆さん、一緒に歩いていただいてありがとうございました。
(カナ)