
先週からの続きです。
見出しの写真と下の羽状複葉の木はフシノキとも呼ばれる、

ヌルデです。
見様によっては、ダイコンの葉にも似てますなあ!?
南西諸島、沖縄などには、フシノハアワブキという樹木があるそうです。
アワブキ科で、フシノキの葉に似た羽状複葉の樹木なので、
フシノキの葉でフシノハ。
伊豆諸島の固有種のサクノキの母種と考えられています。

これ↑が、サクノキの葉です。
大型の葉で、カラスザンショウにも似ています。
このサクノキは、伊豆諸島の八丈島と御蔵島に多く自生しています。
三宅島・神津島・利島・大島に少しずつ確認されているだけで、他にはないそうです。
この木は、南西諸島方面からどの様にして伊豆諸島へ来たのでしょうか?
種子が海流に乗って島に流れ着き、風に飛ばされて、鳥に食べられ散布されて・・・

その長い時間を感じます。
種子たちの長い旅。
生物の学名は国際的にラテン語で命名することが決まっています。
サクノキは、Meliosma oldmamii var. hachijoensis となっています。
この最後の「ハチジョウエンシス」は、ラテン語で八丈島のものというような意味。
ちなみに、大島にちなんで命名された生物には、「オオシメンシスやイズオオシメンシス」
oshimensis(オオシマカンスゲなど)・izuoshimensis(オオシマヤブマオなど)が
付けられています。
三宅島にちなんだ生物には、「ミヤケンシス」miyakensis・miyakeensisなどと。
伊豆諸島の固有種には、欲を言えば和名のように「イズノシマ○○○」が良いように思いますが・・・。
サクノキの花は梅雨の時期に咲いて、

こんな具合↑です。
ヌルデ(フシノキ)の花の感じが、これ↓

そう、よく似た感じですが、花期は9月と遅いです。
そして、サクノキは幹が太く大きくなります。
アワブキは、木を燃やすと切り口から盛んに泡を吹くことから、
泡吹(あわぶき)と呼ばれるとのこと。

材は割りやすいそうで、八丈島などでは焚き木にしたりということも。
サクノキの名は、八丈島呼称のサクダラから。
裂けやすいサクノキなのでしょうか。
利島では、アコノキとも呼ばれるそうです。
遠目には、カラスザンショウか?

サクノキなのか? 分かりませんが。
これ↑は、サクノキ群落です。
現在のところ、大島でサクノキが自生しているのは、
島東部のフノウ水源付近だけですが、
もし、違う場所で「これは!?」というものがありましたら、
ご一報下さい。
ヨ・ロ・シ・ク!!
(なるせ)