ネイチャーガイドの岩崎由美さんに、1日ガイドをお願いしました。
岩崎さんには「火山を見たい」とリクエストをしていました。(何しろ火山合宿なので!)
八丈島には約4000年前に噴火した三原山と、約400年前に山腹から噴火した八丈富士の2つの火山があります。
朝一番の飛行機で八丈島に到着後、すぐに“八丈富士”に向かいました。登山口から山頂までは、1280段の階段を上っていきます。

(右の緑の柵は、ヤギ駆除のための柵だそうです。)
生い茂るシダが南国の雰囲気です。シダの向こうにある幹の白い低木は、なんと大島でもおなじみのヒサカキなのだそうです。
幹が白いのは、地衣類がついているからとのこと。

大島では、ヒサカキの幹が全面地衣類に覆われている風景は、見たことがありません。八丈島の方が湿度が高くて暖かいからでしょうか?
道中、丸くて黒い小粒の石がいっぱい落ちていました。

大島には、同じように丸い小粒の「火山豆石」がありますが、色は薄茶色です。
なんで色が違うのですかね~?
さて、1280段の階段を上り終わった時、山頂は霧で何も見えませんでした。
少しがっかりしていたら、岩崎さんが「火口に下りてみましょう。」と言いました。
人1人が通れる細い道を、下りて火口の底へついた時、そこはまるでジャングルのようでした。

木々の多くが、フサフサのシダに覆われています。

そのフサフサ度たるや…スゴイです!

大島にもシダはありますが、木がこんな長いヒゲのようなシダで覆われている風景は見たことがありません。
私の大好きなキラキラもあちこちに!

地面に水も溜まっています!

なんだ、なんだ~?
ここが火口なの~?(大興奮・笑)
「どこから飛んで来たの?」と思うような大きな溶岩も、すっかりジャングルの風景に溶け込んでいます!

ジャングルを抜けて“浅間神社”までやって来ました。

神社には海岸から運んだと思われる丸い石が、たくさん納められていました。
あ、大島でもこの風景見ました…。
そして鳥居の奥には、ご神木のヤマグルマの威厳のある姿…。

素敵です!
この後、岩崎さんが「こっちに小穴があります。」と呼んでくれたので、のぞきに行きました。
そして、またまたビックリ!

白い霧がだんだん薄くなり、垂直の崖に囲まれた大きな穴が、姿を現したのです!
“小穴”というより、“火口”という感じですが、ここは火口ではなく、八丈富士の火口の中にできた溶岩ドームが凹んでできた穴なのだそうです。
霧はどんどん晴れて来ました。
穴の底には緑の森が広がっています。

下はヤマグルマの純林なのだそうです。
うう、行ってみたい…。
帰り道は、さっきまでの霧が信じられないような景色が広がっていました。

緑の溶岩ドームをグルリと取り囲む、垂直な崖(火口壁)。

初めて見る風景です。大島や八丈島のような粘りの少ない火山には、溶岩ドームはできないのかと思っていたのですが…火山って本当に多様なんですね。
溶岩ドームには、深い溝(亀裂?)が走っています。

なぜ、溝があるのでしょう~?
海と火山の両方を眺めながら歩く気分は最高でした!

さて、午後は八丈富士の10倍も古い火山、三原山を案内してもらいました。
こちらは川も滝もある水の豊かな火山で、少し粘り気のある溶岩でできているようです。

木性のシダが南国を感じさせます。
木の種類が多く、シダも大型のものが多いためか、八丈富士の火口の中の森とはかなり雰囲気が違います。

面白いのはシダが生い茂っている場所に、大島でおなじみのスダジイやタブノキが生えていること。

こんなふうに、まるで違うのではなくて、共通のものと違うものがある場所ってとても面白いです。
滝の裏を抜けられる“裏見ヶ滝”

同じ一つの島に、こんなに水の豊かな先輩火山と水はけが良くてスカスカの若い火山があるなんて、とても興味深いです。

2つの火山の他にも、海を見ながら入れる足湯や…

波で削られて丸くなった火山岩を、積み上げた昔の石垣や…

水蒸気爆発ででいた地形や、郷土料理の店やビジターセンターなど、様々な場所を案内してもらいました。
行き残した場所が、いっぱいあります。八丈島、1日では回りきれませんでした~。
太平洋に並ぶ火山の島々。「それぞれの共通点と相違点をさがしていけたら、きっとすご~く面白いはず」これって、全員一致の意見でした。
そのうち、「火山好き女子会」ができるかも。(笑)
明日は船で三宅島に渡ります。
明後日に、またレポートします!
(カナ)