椿の森

大島では、ヤブツバキが畑の周りに防風林として植えられています。
私たちの店近くの畑にも、ヤブツバキの防風林があります。

今年は花の開花が例年より少し遅れていましたが、ようやく花が開きはじめました。

花を見ているうちに「そうだ!“椿の森”を歩いてみよう!」と思い立ちました。

“椿の森”は油用のタネを採取する目的で植林されている森で、商工会が再生事業を行っています。

木を間引きして森を明るくし、散歩用の小道が完成しました。
「いつか全コース歩いてみよう!」と思っていたのですが、のびのびになっていました。

看板のところから、歩いてみることにしました。
下草が刈られたフカフカの地面を歩くのは、快適です。

雨の日に傘をさしながらの散歩するのも、なかなか良い気分です。

花はまだ1割も咲いていない状態でしたけれど、時々はこんな風景も…

華やかです!

花の奥に広がる霧にかすむ森は、晴れている時より雰囲気があります。

花の赤さが浮き立つような気がする…。

散歩コースはバラエティがあって、右に左に別れていました。
あれ?何やらちょっと雰囲気の違う道が…。

しばらく人が手を入れていない山を登っていく感じですが、どこにつながっているのでしょう?

登り坂には、椿の枝で階段が作られています。
こうやって、椿の木を使ってコースを作ってあるのが良い感じです。

雨に濡れた枝が、ツヤツヤしていました!

大島らしい、下草と木々の風景。

人が作った椿の森との対比が、面白いです。

…?

「何か嫌なことがあったの?」と、木に聞きたい気分。(笑)

おや、これは…?

アカネズミの巣でしょうか??
自然の森は、予想外のものが見つかるのでワクワクします。

小さな山を越えたら、また椿の森がひろがっていました。

全行程、ゆっくり歩くと30分ぐらい散歩を楽しめそうです。
素敵な小道ができましたね!

椿はこれからが花の盛り。

丸く膨らんだツボミが、枝にたくさんついています。
花だけではなく、「これから咲くぞ~!」という、やる気満々のツボミたちを見るのも楽しいです。

葉も花びらも雨をはじいて…

このツボミも、明日には開くのではないでしょうか?

雨宿り中の花も見つかりました。

椿の表情、様々です!

温暖で水はけの良い場所を好み、火山ガスにも潮風にも強いヤブツバキ
油になり、防風林になり、良い炭になり…島の生活になくてはならないヤブツバキ

来月には椿祭りも始まります。
大島らしい椿の花咲く風景を、たくさんの人に楽しんでいただきたいです。

(カナ)