昨日は中国、台湾、韓国、マレーシア、タイ、アメリカ、ドイツ、スイスからの留学生ツアーでした。午前中は強風と雨!ジェット船も40分ほど遅れてのスタートとなりました。
最初は火山博物館へ。

噴火や火山の他に、ジオパークが目指しているものや、伊豆大島ジオパークの取り組みについても紹介しました。
ドイツの方に持参していた「世界ジオパーク」の本を紹介したら「あ!これ、僕の生まれた所だ!」と…。いや~、驚きました。ご本人も私も。(笑)

「全然知らなかった。今度行ってみよう。」と熱心に本を見られていました~。
さて、この日は三原山のガイドを頼まれていたのですが、山は濃霧で風も強く、さらに時々雨もパラついていました。みなさん雨支度がないし…ということで、山頂ジオパーク展でのバーチャルジオツアーに切り替えました。
そしてバーチャルではない“本物の溶岩”に触れて火山に親しんでもらうために、温泉ホテル駐車場の路頭へ。

噴火で降り積もった“大島の中身”を、目の前でジックリ観察。
穴だらけの溶岩が地面を作っている様子を見て「面白いね」という声があがっていました。
そしてさらに“溶岩の流れ”を体感してもらうため、元町溶岩流へ。

やっぱり大島にきたら、溶岩を歩いてみなくては!
雨も上がったし、良い感じになって来ました~。
次に立ち寄ったのは…

大島の溶岩がつくる、黒い砂浜です。
この日は、泡立った白い波が次々に打ち寄せて、大迫力でした。

かっこいい~!
「いくら見ていても飽きないよね。」と留学生のみなさん。

まったく同感です!
さて最後に地層大切断面に立ち寄り、この日の私のガイドは終了しました。でも留学生のみなさんは「椿油絞り」を体験するために「ふるさと体験館」へ行くことになっていました。
私も同行させてもらうことにしました。昼のツアーの移動中“椿の森”の前で、「火山の島に適した椿を、島の人が暮らしの中に活用して来た」と、話していたからです。
椿油はジオそのもの。
留学生のみなさんと一緒に、「椿油をしぼる」という体験を共有したく…
椿油絞りは、ふるさと体験館の菊池さんのお話で、始まりました。

みなさん、椿のタネを前に、熱心に聞き入っています。
交代でタネをつぶし

ふるいにかけ

蒸したものを容器にあけて、しぼります。

さめないうちに、手早く作業しなければいけないそうです。
しぼった椿油の重さを量り…

みんなで“アシタバの椿油炒め”をアシタバ茶でいただきました。

この間、約1時間半。
みなさん、とても楽しそうでした。
留学生のみなさんは、今日は椿祭りに参加して、町や観光協会との意見交換会なども行われたようです。どんな意見が出たか、聞いてみたいなぁ~。(こんど教えてもらおうと思います。)
さて、今日です。
今日は3組6名の皆さんのツアー。
若手3人組が、とっても元気でした。
縄模様の溶岩で…

溶岩の筋と人間の角度が、同じになっているのがスゴイです!(笑)
穴だらけの溶岩を観察したあと、噴火を再現して放り投げてみたら…
「あ!今日は節分だ!」と、噴火は突然“豆まき”に…(笑)

鬼役の友達に向かって「鬼は~外!」と若者たち。
う~ん、三原山で節分の行事をするなんて、考えたことありませんでした。
割れ目噴火で降り積もった、黒い丘を指差してくれています。

とにかく元気&楽しそうです。
「若い人は元気ですね~。」と、私と同意見のお2人。

“神社の謎解き”をした後の、笑顔です。
若者、「ゴジラとキスしちゃおう!」と言って、ポーズをとってくれました。が…
キャ~!

液晶がよく見えてなくて「ゴジラに顎乗せてる写真」になっちゃいました…。
「ゴジラとキス」って、とても素敵なアイデアだったのに、残念~。(涙)
ところで、今日は2回、火口を見ました。
この写真は2回目です。

最初、近い方の火口展望所に行った後、さらに火口を一周したのです。
1日のうちに2カ所の火口展望所を回ったのは、私も初めての経験でした。
天気も良く風もなく、帰りの船まで時間もあったし、さらに全員元気だったし、「火口一周したい。」という希望も出たし、「よ~し!達成感を味わうために行きますか!」ってなノリで、せっせと歩きました。
昨日の雨で、白い湯気がたくさん立ちのぼっていました。

湯気もモクモク、雲もモクモク!
「若者2名、溶岩が降り積もった30度ぐらいの傾斜を利用して寝転がる」の図。

私もまねしてみましたが、この角度、結構滑るんですよね。
滑り台みたいで面白い…みなさんも機会があったらどうぞ。(笑)
火口一周のあとは、縄模様の溶岩を楽しみながら休憩。

足もとのザクザク感を楽しみながら、斜面を下りて

雨のあとだけ現れる「幻の湖」にやって来ました。

今日は水中から泡は出ていなかったのですが、足で踏むとその周りからプク、プクっと泡が出ました。

「かわいい~!」
全員が“不思議な泡”をしばし楽しみました。
みんなで「明日は筋肉痛になるかも」と言いながら、歩ききった今日のツアー。
全行程歩き終わった時には、全員で拍手をして、健闘をたたえ合いました!
楽しくて、爽やかな三原山でした~。
(カナ)