大島町立第2中学校、ジオパーク学習会

1月31日(木)町立第2中学校、1年生の理科の校外学習で表題の学習会が行われました。
ちょうど1週間前、約2時間の行程で島の北東部を巡りました。

「車での移動を入れて2時間で、どうやってジオパークの楽しさを伝えよう?」
下見をしながらあれこれ考え、まとめ役のY校長先生(第1中学校)と話し合って、8つのクイズを考えました。

クイズの表題は…

です。

今からおよそ460年前に、三原山から海まで流れた溶岩流上の3カ所を選んで、2問ずつクイズを出すことにしました。

最初に立ち寄ったのは、「石の反り橋」
島の北東部の森の中にある、溶岩でできたアーチです。

アーチの下はツルツルの溶岩です。
問1「これ、どうやってできた?」←読者の皆さんは、どう思いますか?

子ども達は数人の班に分かれて相談し、答えてくれました。
その回答は…

「下に土があったが、雨で流れてしまった。」
「上も下も溶岩だったが、下のものが流れて行ってしまった。」

面白かったのは…
「溶岩の下に木の束があったが、燃えてしまった。」

「スゴイ大きな木の束だね!」←子ども達の面白い発想に反応する、引率のY先生と私。(笑)

問2 森の中に、何やら少し人工的なものがあります。さて、これは何でしょう?

子ども達の回答。
「噴火した時、同じ大きさの石が降って来た!」
「元からあった地形に、溶岩が降り積もった」
「井戸があって穴があいていた所に、溶岩がふった」

「これは人間が作ったものだよ。」と、Y先生がヒントを出しました。

「神社!」「温泉!」「家!」「防空壕!」子ども達の声が森の中に響きます。
みんな次々アイデアが出てくるなぁ~。(感心)

Y先生は、ここは炭焼き釜の跡で、昔大島では炭を焼いて年貢として幕府に納めていた時代があったこと。日本の炭焼きの技術は世界でもトップクラスだったことなどを、とてもわかりやすく話してくれました。

みんな真剣に聞いています。
森の中の授業、良いですね~。

問3 樹齢800年と言われる桜の木が 約460年前の溶岩流の上にはえているのは、なぜ?

「桜の木が少し高い土の上にあったから、溶岩が両脇を流れた!」←これ、いちばん多い意見でした。
「溶岩で燃えたが、燃え残ったところから復活した!」

ここでY先生のコメント。「今は、溶岩が両脇を流れたという考え方が有力だけど、もしかしたら本当に燃え残った木から復活したのかもしれないよ。」

このY先生の考え方、素敵だなぁと思いました。本当に、そうですよね。答えをひとつに決めてしまうのではなくて、色々な可能性を考えたり、自由な発想をするからこそ、科学が進歩して来たのですものね~。(またまた感心)

問4 この面白い形、どうやってできた?
(1mぐらいの壁に、鉛筆ぐらいの太さの縦縞が入っています)

「雨で削られた!」「土が乾燥した!」子ども達の口から、アイデアがポンポン飛び出すのが面白いです。指で触って「あ、すごい崩れやすい!」という実験系の子も…(笑)

問5 海に注いだ溶岩。スベスベではなくツブツブなのはなぜ?

「急に冷えて、固まり方が違った。」「マグマが海に流れた時、中のガスが残った」「山のときと海のときで冷え方が違う」「流れてくる時に、いろんなものが入った(?)」

真剣に岩と向き合う男の子も、いました。

問6 溶岩は様々な形をつくる。面白い形を見つけてみよう!

  ↑
この“ムンクの叫び”風の岩は、下見の時見つけたものです。耳まであってちょっと怖い~。(笑)

で、問いかけの後、それぞれ散策。

面白い岩、いっぱい見つかりましたよ~。

溶岩の穴が細長く伸びているものや、表面がキラキラの岩(塩の結晶?)。
写真には写っていませんが、まん丸の火山弾っぽいものも、ありました。

キラキラの岩を見つけた女の子の目も、キラキラしていたなぁ~。

問7は、数10万年前の古い火山が波に削られて崖を作っている、岡田港で。
桟橋の先端まで行って、みんなに聞いてみました。

「この中で一番古い場所はどこ?」
そうしたら、全員即座に「あそこ!」と、目の前の崖の下を指差しました。

簡単すぎました~(笑)

せっかくなので、古い火山のシマシマを双眼鏡で観察しました。

しっかり見えたかなぁ?

そして最後の問8は…
地震だ!津波が来る!その時もし岡田港にいたら、どこまで逃げる?」でした。

岡田港では、1703年の地震による津波で、56人の人が亡くなったという記録が残っています。

子ども達に実感してもらうために、聞いてみました。
「この道の突き当たりは、何mだと思う?」

シ~ン…(一瞬沈黙)

「5m!」
いえいえ、正解は7mです。

突き当たりまで行っても、全然足りないのですよね。
階段を駆け上がらなきゃ。

岡田港では、南海トラフ型の地震がおきた時、最大で16mの津波が予想されています。
でも、自然はもしかしたら、予想を上回るかもしれません。

大島町では、地震が起きたら標高30mの信号まで逃げるように指針を決めたそうです。

「ここまで走るんだぞ。」と先生。

さて、こうして2時間のジオパーク、校外学習は終了しました。
子ども達の柔軟なアイデアがとても楽しかったです。

2中1年生の中から、立派な科学者が誕生するかも!
そうなったら、いいなぁ~。

(カナ)