山陰海岸ジオパークの伊豆大島視察

2月8日~9日、山陰海岸ジオパーク推進協議会の運営委員、事務局のお2人が、伊豆大島に来島されました。

今回の目的は「火山博物館がジオパーク活動の中でどのような役割をはたしているか?」を見ること、とのことです。

伊豆大島の火山博物館には学芸員がいないし、今のところジオパークの拠点施設にはなっていません。
でも、みんなで協力して活動しています。

その、ありのままの状況を見ていただこうと、スケジュールを組みました。
まずは郷土資料館へ。

ここでは常駐ガイドの方達が、365日、1日も休まず、交代でガイドを行っています。
そしてガイドをされる方のうち2名が、ジオガイド講習に参加してくれています。

郷土資料館には、伊豆大島の火山、歴史、文化などが展示されています。
実は、ここをガイド付きでゆっくり回るのは、初めてでした。

いや~、ガイドさんがいると楽しいです!
無味乾燥な展示が、生き生きします。

大島町文化財」というコーナーもありました。
この日のガイドのTさんが、ご自分で作られたのだそうです。

こうやって「伝えよう」という思いが感じられる展示は、「見たい」という気持ちになりますよね。

山陰海岸ジオパークのお2人からも「ここがジオパークの拠点施設でも良いかも」という言葉が聞かれました。

さて、この後、教育、防災、観光の担当者とそれぞれ別に面談し、火山博物館も視察して、夜はジオパーク研究会のメンバーを中心に意見交換会を行いました。

全員で自己紹介をしたあと、山陰海岸ジオパークについての紹介をしていただきました。
ジオフェスティバルの様々な催しや…


電車やバスのジオラッピング。


大流行の「玄武洞の玄さん」を使った商品の数々。

もちろん、これ以外にも盛りだくさん。

砂丘あり、美しい海岸あり、滝あり、洞窟あり、火山あり、棚田ありの魅力的な山陰海岸の景色を見て、大島の参加者からは「山陰海岸への行き方」などの質問が出ていました。(行きたくなる気持ち、良くわかります!)

こうして、室内施設と人を中心に回った1日目が終わりました。

さて、2日目です。
朝一番で、元町溶岩流を訪ねました。

溶岩に流された木が、燃えてしまったあとの穴(溶岩樹型)を見て、お2人とも嬉しそうです。
山陰海岸には、こんなにはっきりとした溶岩樹形はないのだそうです。

お2人とも、その筋の方(?)らしく、溶岩の上を歩くスピードが速いです。
普通に舗装道路を歩くような姿勢で、スイスイ歩いて行きます。

力の抜き方が、ぜったい普通の人ではありません。(笑)

溶岩流の後、山に登りました。
40年間、ここで手作りのお土産を売っているというお店で、お土産購入。

私と「いいなぁ」と思う部分が一緒みたいです。
私も旅先で、40年手作りと聞いたら、買っちゃいます。

最初に「ジオパーク展」に立ち寄り、活動内容や展示を見ていただいてから、山へ。
さっそく使わせてもらいました。

溶岩のフォトフレームに収まるMさん。

……。

フォトフレームに収まるのは、なかなか大変なのです。

Mさんは、新しい動物も見つけてくれました。
さて、なんでしょう?

象だぞう。
(子象かも?)

人の暮らしの中のヤブツバキを見ていただきたくて、防風林として椿が植えられている道で、車を降りました。するとお2人とも小走りで引き返し、「溶岩の石垣とヤブツバキ」の風景の中へ。

やっぱり「いいなぁ」と思うポイントが同じみたいです。(笑)

民家の庭先のヤブツバキ撮影。


こんな感じで、撮っているのでしょうか?


海岸で“火山豆石”観察中。
山陰海岸には、ここのものほど核がハッキリしている豆石はないのだそうです。

火山豆石も色々あるんですね~。
(今回は、写真がなくてスミマセン)

地層切断面と看板を、撮る人を撮る人(?)を撮る人。

それは私です。(笑)

ところで今回、山陰海岸のお2人には、看板やジオパーク拠点施設に対して、貴重なご意見をいただきました。
ありがとうございました。

2日間ご一緒させていただいたおかげで、山陰海岸が少し身近になりました。
そしてとても行きたくなって来ました。

行きたいジオパークがいっぱいです~。

(カナ)