今週の椿祭りには、たくさんのお客様が来島されていました。
ただ三原山の景色を眺めるだけでなく「ガイドつきで山を歩く」というお客様も、増えてきました。
生きている火山の島・伊豆大島の魅力を、お伝えする機会をいただけることは、とても嬉しいです。
昨日は夜行船で到着後、三原山、温泉、椿祭りを回る“日帰りツアー”の皆さんを、柳場と2人で案内しました。
普段からグループで山歩きをされている60代~80代(最高齢の方は86歳でした)の方達です。
集合は朝6時15分。
この時間帯のツアーは、初めてです。
山に向かうバスの中からの風景。
「朝~!」っていう感じです。(笑)

三原山には、まだ雪が残っていました。
朝早いし寒いので、舗装された坂道の路面凍結が心配でした。
滑らないように、ロープにつかまって未舗装の狭いスペースを、ゆっくり登ろうと考えていました。溶岩がゴロゴロしていたり、木が生えていたりで歩きにくいけれど、時間をかければ大丈夫!…なはず。
出発前の体操も念入りに。

グループの中の「幹事役」の方が、率先して行ってくれました。
いつもの通り、縄模様の溶岩やゴツゴツ溶岩を観察して、山を登りはじめました。
心配していた路面凍結はなかったのですが…なんと、代わりに小さな氷の粒が降り始めました!

天気予報は「1日晴れ」ってなっていたのに~!
氷の粒はだんだん本格的な雪になり、黒い溶岩を白く変えていきます。

道が…白いです。

凍結した路面ではなく、フワフワの雪の上を歩くことになるなんて、全く想像していませんでした。
みんなで三原神社にお参り。
「天気が良くなりますように」…三原山さん、お願いします!

どうやら、願いが届いたようです。
この後、急に空が晴れてきました!
「〇〇円入れたのが効いたな~。」「私は〇〇円よ」
神社にお参りした直後に晴れるという展開に、みんなビックリです!
景色も最高でした!
島の東側の海を、太陽の光が照らしていました。

まだ太陽が低い位置にいるからなのでしょうか?いつもより少し赤みがかった柔らかい光が、スポットライトのようにあちらこちらを照らし、とてもとても奇麗でした。
吹きだまった雪を避けて、ゆっくり景色を楽しみながら歩きました。

白い雪の上に、ブルーの人影が伸びています。
火口で記念撮影。

青空が爽やかです~。
割れ目火口からの溶岩流がいつもと少し違う色に見えるのは、周りが白いからでしょうか?

後発のチームのみなさんが、山の稜線で景色を眺めていました。
人がいると、噴気の量や高さが良くわかります。

モクモク、カッコいい~!
“生きている火山”って感じが、しますよね。
下山の前に、少し休憩してカロリー補給。
みなさん、お腹がすいたようでした。

この後ゴツゴツ溶岩地帯を抜け、樹海を抜け、全員無事に約8kmの行程を歩ききりました。
山を愛する先輩方と歩けて、とても楽しかったです。
私も、みなさんを見習って、歩き続けたいと思いました。
(カナ)
PS・昨日午後~今日、ツアーにご参加いただいた大阪からお越しの皆様へ。
強風の中、お疲れさまでした!
少しですが写真を掲示板に載せておきますので、ご覧下さい。
http://6715.teacup.com/gscyama/bbs
2日間のツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!