昨日は海が大荒れで潜れなくなったダイビングのお客様と、アシタバの花やススキの花などの秋らしい植物を、ゆっくり観察しながら歩きました。
15倍のルーペでススキの雌しべと雄しべを観察中です。

1mmぐらいのススキの雌しべも、拡大して見ると透明なブラシのようです。
とてもキレイなんですよ~。
大島にダイビングで通って下さる方は生物好き、写真が好きな方が多いので、陸でもこのように…

溶岩の隙間の中の、何かを写真に撮っています。
さて、何を撮っているのでしょう?
緑の森から新天地を求めて、溶岩地帯にやって来たシュスランです。

毎年この隙間の中でひっそりと、でも堂々と花を咲かせています。
森の中では、カワラタケの横で木に頭を突っ込んだまま動かない“キマワリ”を見つけました。
どうやら木を食べているようです。

歩き回っているキマワリはよく見かけるのですが、こんなに熱心に食事をしているところは初めて見ました。
キマワリの周囲だけ、桜の木がオガクズのように細かくなっています。顔にも体にもオガクズをいっぱいつけています。(夢中なのね~)

立ち枯れした木を土に還すために、キノコだけじゃなくて虫も大事な役割を担っているのですね。
…という当たり前のことにあらためて気がつきました。
さて、今日のツアーです。
今日は2組のお客様と。
山にグレーの雲がかかっていたので、レインウェアをリュックにつめて出発しました。
霧で遠くは見えませんでしたが、昨日とはまた違うものが色々見つかりました。
たとえば…

パッキリ2色に分かれたヒサカキの葉っぱ。
常緑樹の紅葉は一度に色づかないから目立ちませんが、ジックリ見るとキレイですよね。
お客様が見つけてくれたのが、まだ小さなサルトリイバラの葉っぱ。

若々しい緑色のまん丸が並んでいて、とても可愛かったです。
なにしろこれを見る直前に観察していたサルトリイバラの葉っぱは…

ぶ厚くてゴワゴワ、ボロボロだったので。笑
なかなか座り心地の良い溶岩を見つけるのが難しいゴツゴツ溶岩地帯での休憩タイム。
霧の時のこの場所は、幻想的で素敵ですが…

「お尻が痛い~」という声もチラホラ(笑)
「わ~!」と声があがったのがこの風景。

道がまっすぐ伸びて雲の中に消えていく…そんなふうに見えました。
ところで今日は,森の中を歩いている時に結構本気で雨が降って来ました。

森の中で雨用ズボンをはいてツアー続行。
雨が降ったら森の中が急にキラキラ輝きだしました。

森をこんなに輝かせる雨ってスゴイです!
お客様が1本の木の前で立止まり「これ…」とつぶやきました。
指差された先に見えた風景がこれです。

ハチジョウイヌツゲの幹を伝う水…
その水が、ある部分からチョロチョロと滴っていました。
手で受け止めると、短時間に水がたまりました。
「スゴイ~。」とお客様。

「こうやって幹に縄を巻いて水をとっていたんですよね?」
別のお客様がジェスチャーを交えながら、質問してくれました。
実はツアーのはじめに、若い火山島ゆえの昔の水の苦労や、木の幹を伝う水を縄で集めて生活用水を確保していた時代があることを、話していたのです。
お客様がその“仕組み”を森の中で自ら見つけてくれました。
スバラシイ~!!
水を手で受けながら、写真を撮るお客様です。

(他の木の幹を伝う水は地面まで流れているのに、なぜこうやって水が滴る状態になるのかちょっと不思議です)
楽しい発見の後は、再びキラキラを楽しみながら森を抜けました。

ツアーの最後には赤く色づいたヤマボウシの実が、私たちを迎えてくれました。
昨日より一段と赤くなりました。

毎日同じ場所を歩いていても、毎日違う自然の景色や生き物たちとの出会い…
いやはや、
なんとも、
本当~に楽しいです!
(カナ)