秋から冬へ

昨日と今日の2日間、火口一周コースを歩きました。

昨日はマンツーマンツアーでしたが、今日は来週のツアーの下見のため島内から5名が同行。
「!」がいっぱいの充実した時間になりました。

まずは今日の歩きはじめ…
「オオバヤシャブシの雄花のツボミは、良い香りがする。」と、願法が教えてくれました。

彼女はこのツボミの匂いを嗅ぐと、春の訪れを感じるそうです。
でも今は、寒い冬が始まったばかり…。

「匂わないかな?」と言いながらツボミに近づいて匂いを嗅いでみたら…
「匂う、匂う!」…全員で、ほのかな香りを確認しました。

でも、オオバヤシャブシのツボミが香るのは、なぜなのでしょう?
風で花粉を飛ばすから、香りで虫を呼ぶ必要はないと思うのですが…??

毎年遠い北国から冬を越すために大島にやってくるハギマシコ(ピンク色がかったスズメのイメージ)の住まいも教えてもらいました。夜になると、火口に空いた穴(写真中央)に入って眠るそうです。

外敵の目につきにくく冬でも暖かい場所は、きっととても居心地のいい住まいなのでしょう。
火山とともに暮らす鳥…素敵です!

ところで、そろそろユリのタネが飛び立つ準備が整って来たようです。
今日も乾燥したユリの実が落ちていました。

少し開いて中のタネが見えています。

整然とならんだタネを、感心しながら見ていたら…
「スゴイ、まるで書類棚みたい」とお客様。

なるほど…
書類がきちんと整理されたオフィスでバリバリ仕事をするお客様の姿が、目に浮かびました。

新たな動物(?)も、色々見つかりました。

「鼻水流してる!」と私が言ったら,すかさず「よだれだよ」とスタッフからスルドイ指摘。

坂の上にも、顔が見つかりました。

右を向いている人の横顔、見えますか?
今まで、こんな形だったかなぁ…?

そして…赤いアシタバのタネを発見しました!
こんな色のタネを見たのは、初めてです。

アシタバのタネは黄緑色から薄茶に変化するものと思っていたので、この色には驚きました。

タネが紅葉しているのでしょうか?
良く観察したら、赤いのは太陽の光があたる表側だけで裏側は緑色でした。

やっぱり「紅葉」と似ていますねぇ…??

今日は海がとてもキレイでした。

銀色に輝く海に雲の陰が映って、モザイク模様を作っていました。

そして…とても華やかな秋の色!

真っ赤に色づいたマユミとフワフワのススキと、黒い三原山と青空と白い雲、そしてイヌツゲの緑が少々。本当に見事です!

本土では、渓谷沿いなどの水分条件の良好な場所に生育すると言われるマユミですが、大島ではカルデラの中で元気に生きるパイオニア的存在です。こういう姿を見ると、生き物は「この範囲まで」という枠を越えて変化していく存在なのだと感じます。植物も人も、そして地球さえも…。

「変化」を肌で感じながら、できるだけ長く歩き続けたいです。

(カナ)