台風26号後の愛宕山

昨日、愛宕山に登ってきました。

愛宕山は島の北西部にある数1000年前の噴火でできた、標高約120mの山です。地質図には、スコリアと呼ばれる穴だらけの溶岩が積ってできた“スコリア丘”として記載されています。

台風26号後、「スコリア丘も大雨で崩れるのか?」「愛宕山の巨木達は無事か?」等の質問を受けて、「登ってみなければ。」と思っていたのです。

愛宕山のふもとの車道沿いでは、数カ所の小さな崩れがありました。

崩れた斜面の高さは、人の身長の倍ぐらいです。

崩れた面を良く観察すると、様々なものが混ざっていました。

鶏卵~うずらの卵大の穴だらけの溶岩、火山灰…

大小さまざまな石がめり込んでいる斜面もありました。

これだけ違うものがあるということは、愛宕山は激しく溶岩を噴き上げただけでなく、地下の岩盤を崩して周囲に撒き散らすような爆発的な噴火をしたり、モクモク火山灰を降り積もらせたり……と多様な活動をしていたのかもしれません。

歩きはじめてしばらくの間は思ったほどの崩れはなく、のんびりした気分で周囲の景色を楽しめました。思わず足を止めて見入った景色の数々は…

運悪く逆さまに落下してしまったらしい、テイカカズラのタネ。

このままでは、タネが土に入れません…
いつか風が起こしてくれるのでしょうか?

頭上には、鮮やかなクリスマスカラー

マンリョウの実です。

たいていの人が「気持ち悪い~」と言う“ある生き物の住まい”

色も形も可愛いと思うのですが…。
(誰の住まいか知りたい方は、コメント欄にご記入ください~)

スダジイとタブの巨木の森は、全く変わっていませんでした。


高さが20m近くになるスダジイの根の、たくましいこと!


根は縦横無尽に斜面をはい、土が流れ出ないように固定しているようにも見えます。

「この前の雨でも削れなかったとは…スゴイなあ」すっかり感心して見入ってしまいました。

神社の裏の崖も崩れていませんでした。

「健然な森は崩れにくいのかも…」そう考えながら、参道になっている階段を下りて帰ろうとしたら、大どんでん返しが待っていました!

今まで木々に囲まれて暗かった場所が、妙に明るくなっています。

「もしや…崖崩れ?」
「?」と思ってから崖崩れを疑うまでしばらく空白の時間がありました。

崖は見事に崩れていました。

やっぱり表面に出ているのは、溶岩ではなく火山灰のようです。

参道を寸断した土砂や樹木は、ある程度片付けられ、歩けるようになっていました。

それにしても愛宕山の大半が無事だったのに、この場所が崩れたのはなぜなのでしょう?
風のあたり?斜面の角度?植生?

愛宕山を歩いて、またまた「?」が増えました。
崩れるところと崩れないところの差は何なのか…引き続き歩いて、考えたいと思います。


(カナ)