島出身の高校生1名、島外出身3名、先生と私の総勢6名。
1986年噴火を知らない年代の皆さんに、少し実感を持ってイメージしてもらおうと、最初に山頂ジオパーク展で動画を見ました。
そして「火山地質図」を囲んで作戦会議。今、住んでいる場所が何年ぐらい前に溶岩が流れたか、これからどんな事がおこる可能性があるかなどを話したあと、いざ実物を見に出発!
…しようと思ったら…
あらら~!

右側から雲がモクモク…。
(最近、このパターンが多いです・笑)
三原山は姿を隠してしまいましたが、ひるまず先へ。

縄模様の溶岩地帯で高校生たちを先頭に探険していたら「人がいます~。」と声がしました。「?」と思って遠方を見ると、火山観測器のところに人がいました。
「あ!仕事の人だ!スミマセン~。高校生のツアーなんです。見に行っていいですか~?」火山観測機器でナニカをしている人を見かけると、必ず寄って行って仕事の邪魔をする…というクセがついている私です(笑)。

仕事をしていたのは、東大地震研の人でした。
アンテナの調子が悪いので修理に来たとの事。
側に行ったら「この観測機器は地震計のアンテナで、ここで電波を中継して外輪山を介して東京までデーターを送っています。」と説明してくれました。
「最近、噴火の兆候はないんですか?」と先生が鋭い質問。

「実は少し前、奥山砂漠のあたりで地震が続いた事があったのですが、体に感じないほどの小さな地震で、もうおさまりました。」と詳しく教えてくれました。
その後、ゴツゴツの溶岩を体感しに、1986年溶岩流に登りました。

高校生達は、私の後をついて来るのではなく、自分なりのルートを見つけて登ってきました。
若者は、ちょっぴり冒険もしないとね。
さて、一時的に薄くなった霧でしたが、火口1周コースに着く頃には、かなり濃い霧に包まれました。

誰かが「観測していた人も、霧の中だね。」とつぶやきました。
「そうだね…」高校生に言われてはじめて、真っ白な霧に包まれて1人で作業している人の姿を思い浮かべました。
それにしても濃い霧です…。

近くの溶岩しか見えないし、火口も全く見えませんでした。
…で、道のない場所に冒険に行くのはやめて、もと来た道を下山しました。
予定より時間が余ったので、帰りがけに割れ目噴火の火口と温泉ホテル駐車場の地層を見学しました。

ここで1人の高校生が、本領発揮!
「この地層、赤と黒が交互になっていますよ。なんでですか?」

うむむ~、ずいぶん細かいところを見てますねぇ。「きっと火山灰が降る時の条件が、違ったのではないかな?←スピードとか出てくる間隔とか…??」
「あ、これアリの巣ですよね?土の層にだけ、巣穴がいっぱい開いてますよ。」

言われてみれば,確かに穴がいっぱい空いていますね。
「この景色、絵を描く人に良いのではないかなぁ」

「そうお?」ということで、高校生の立っている位置から写真を撮ってみました。
続いて「クモの巣がいっぱいある!みんな凹んだところに巣がありますよ。」
「そうか~、もしかしたら雨がかからないようにする工夫かも!」

…と、このように発見の連続で、高校生1人と先生と私で、おおいに盛り上がりました。
(3人の高校生は、たぶんあきれていたと思うけれど・笑)
「ちょっとした冒険」にチャレンジしていた高校生、次々に楽しい発見をしてくれた高校生。
あと2年と9ヶ月の大島での高校生活…みんなが今回のジオツアーをきっかけに、
伊豆大島のジオ物語を楽しんでくれるようになると良いなぁと願っています。
(カナ)