霧で見えないことが予想されましたが、それでも「日本でただ1つの砂漠に立ちたい。」というリクエストでした。
裏砂漠に向かう道は、夏に入ってから、かなりジャングルっぽくなってきました。

「ここの道、こんなに細かったっけ?」と思うほど両側から葉が茂っています。アブラゼミもブンブン飛び交い「セミがこんなに飛ぶなんて見たことない。」という声も(笑)。
でも、ジャングル(?)を抜けると、そこは荒涼とした裏砂漠。
霧で真っ白なのを覚悟していたら…

少しだけ、遠くの景色が見えてきました。
白い霧の向こうに、うっすらと黒い山の稜線が見えてくる光景は、本当に素敵です。

「うわ~!」「スゴイ~!」
周りからも声が聞こえましたが、誰よりも私がウルサかったかも…。
一瞬ですが、カルデラ(噴火でできた巨大な穴)の縁も姿を現しました。

「ありがとう~!」と、山に向かって叫びたい気分でした。
この後、濃い霧が流れてきて周囲を白く染めていきました。
でも、皆さんそれぞれの方法で、霧と風を楽しんでいました。
風にたなびく手ぬぐい!

霧の中のジャンプ!

ポリ袋が風船に変身!

風に乗せて石投げ!

風に手助けしてもらうと普段よりずっと遠くに飛ぶので、みんな楽しそうでした。
もちろん「こうやって噴火の度に、噴き出た灰や溶岩が風下に積もって、裏砂漠ができるんですよ~。」とお話ししました。
霧の中で記念撮影。

そしてこんなおまけも。

「ハートの形の溶岩を、お母さんが見つけたよ。」と元気な女の子。
霧に浮かぶハート!…カッコいいです。
帰り際、ラセイタタマアジサイの花の前で車を止めました。

真夏の大島を彩るラセイタタマアジサイ。
大人には花が、子ども達には大きな葉っぱが大人気でした。
めいっぱい膨らんで、開き始めました!

霧と風で遊んだ後の豪華な花!
大満足の裏砂漠でした。
明日は、台風11号の影響で、久しぶりの休みになりそうです。
各地に大きな被害がでないことを願うのみです。
(カナ)