夏が過ぎて行きます。

毎日、三原山にかかる雲の中を歩いていたら、夏は少しずつ終わりに近づいてきたようです。
季節の移ろいを感じるのは、夏の終わりを告げる花が咲き始めたから…。

山では、ハチジョウイタドリが日を追うごとにどんどん開花し、華やかさを増してきました。今日のツアーでも…

見事な咲きっぷりです。

この大株のそばの溶岩の隙間で、小さなハチジョウイタドリが成長を始めていました。

まだ、たったこれだけしか、葉をつけていないのですが…

良~く見たら、小さな花のつぼみがついていました。

たくましい…。

フシグロの花も盛りを迎え…

(5mmぐらいで目立たないけれど、可愛い花です)

ススキの根に寄生する、ナンバンギセルの初花を発見。


夏の終わりの花々以外にも…

メチャクチャに絡まったサルトリイバラのツルを見て、みんなで笑ったり…

お客様が、まだ小さなクロマツの子どもを見つけてくれたり…

と、楽しく歩きました。

そして火口から流れてきた特大サイズの岩を「ほう~。スゴイ。」と見あげ…


「火口展望所」で、ゴオ~っと風に吹かれ…


カフカの砂の上を歩いて「幻の湖」へ。


「水の上を歩いているみたいだ!」とお客様。

霧ならではの不思議な景色を堪能しました。

そしてツアーも終わりに近づいたころ…

え?
なんですか、この青空!(笑)

…青い!

青すぎます…。
さっきまでの濃霧の世界が、夢のようです。

でも、夢ではありませんでした。

1時間ほど前まで私たちがいた「幻の湖」は、三原山の右側の斜面を下りたところ…今もまだ雲の中です。

あの中にいたのだなぁ…と思いました。

最後に…今日の富士山です。

山にかかった雲の帯の位置にいる人たちは、濃霧の世界を楽しんでいるのでしょうか?

(カナ)

PS・以前お知らせしましたが、明日21時から9チャンネルの「どうする?東京」で、三原山のツアーが少しですが放送される予定です。ふだんガイドの時は、専門用語は全く使わないようにしている私ですが、番組ではゲスト役の辰巳琢郎さんが最初から「大島は玄武岩でSiO2が少ないんですよね。」などのように専門用語バリバリで会話が進んだので、何を口走ったかちょっぴり心配です(笑)。関東圏内にお住まいでお時間のある方は、ご覧ください。