伊豆大島ジオパーク ロゲイニング2014

昨日「伊豆大島ジオパークロゲイニング2014」が開催されました。
http://www.izuoshima-rogaining.com

大会は以下のスケジュールで行われました。

参加者は198名で、約70チーム。

こちらは6時間の部の、作戦会議の風景。

詳細な地図とポイントの写真リストを渡され、どう回るかの作戦を立てます。各ポイントで取得できる得点が決まっていて、時間内にできるだけ高得点を取れたチームの勝ちとなります。

スタート!

皆さん手に地図とポイント写真を持って、あっという間に走りさりました。

使っていい移動手段はバスのみで、あとは自分の足だけがたよりです。でもバスは1時間に1本ぐらいしかなく行き先も制限があるため、上手に使うのはなかなか難しいようです。

先に三原山に登って待っていたら、バスの到着にあわせて複数のチームが山に登って来ました。

皆さん息をきらしてはいるものの、カメラを向けると元気にポーズをとってくれます。

お!なにやら作戦会議中。

火口を1周するかどうかを協議して、結局行くことになったようです。

「いくぜ~!」とガッツポーズの皆さん。

頑張ってください!

ただ走るだけではなく、一瞬足を止めて景色を楽しむグループも!

「スゴイ」の言葉が嬉しかったです。
しかし、この直後に霧が出て、周囲は真っ白になりました。

指定された場所で証拠写真を撮ってポイントをゲットしていきます。

ここは「火口を背景に観測機器を撮影する」と指定されている場所なのですが、火口は心の目で見るっていうことで…。

白い霧の中から早足または小走りの人たちが次々に現れるのは、なかなか“非日常”で面白かったです。


足場の悪い斜面を、パンをかじりながら走って行くチームもいました。

「止まらない!楽しい~!」とのことでした!

昼に私がお弁当を食べていたら、ポイントを取りに来たお2人と出会いました。
この場所も、指定された場所の1つなのです。

お2人は「ここから斜面を下った場所にある“観測施設”で、ポイントを取る予定」とのことで…

斜面を「あっ!」という間に、下って行きました。


斜面を下った所にある、東大地震研究所の火山観測施設。
お2人は既に立ち去った後でしたが、他の2チームが写真を撮りに来ていました。

一組は三原山を背景に写真撮影をした後、なぜか山に登らずに、ふもとを回る道を走って行ってしまいました。三原山のポイントはほとんど山の上にあるのですが、道がないから登りはわかりにくいのかも…。でもまあ、この「わかりにくさ」もロゲイニングの面白さ、なのでしょう。

そういえば、最後にこんなこともありました。
6時間チームの制限時間の1時間半ほど前、2人の人が登山道から走って戻って来ました。

普通に戻るのかと思って待っていたら、なにやら薮の方に出たり入ったりしています。

「?」
不思議に思って声をかけたら「ここ、道ですか?」と聞かれました。

「え?道?道ではないですが、コースはあります。樹海と読んでいる森を抜けるコースなんですが、ハードなコースなんで普通の道を行った方が速いと思いますよ。」…と、ついよけいな口出しをする私。

しかし2人は「大丈夫です。」と行って、薮に消えて行ってしまいました。

「今から薮に入って、1時間半後に元町港の会場に帰れるの?それに、昨年の台風で一部崖崩れしているかも。」とかなり心配になりました。

集計時間が近づいたので、車で下山。

車道を走って下るチームを何度か追い越しました。
皆さんスゴイ体力ですね。

終了時間近くになったら、元町港の会場に、続々と人が戻って来ました。

親子連れ。


女子チーム。


バスから下りてくる人たちも。

待ち時間なく上手にバスを使うことも、高得点のコツの1つのようです。

何時に終了したかも大事なポイント。
時計の前で証拠写真をパチリ。

時間をオーバーすると減点になります。

ポイントごとに撮った写真が正しいかどうかの判定には、地元の情報に詳しい宿、バス会社、商工会、等々が協力。


閉会式では町長が「火山がつくった風景がたのしめる伊豆大島ジオパークの魅力と、防災、復興」について熱く語り、会場に拍手が溢れていました。


そして表彰式です。

最高得点は31カ所で1307点を取った“日本オリエンテーリング協会”のチーム。
なんと終了1時間半前に、山頂口で薮に消えて行った人たちでした!(心配しなきゃ良かった)

ところで特別賞には「最高得点の130点を狙って、迷って1時間ロスしながらも“森の中のピークにあるフラッグ”の写真を撮って来た人たち」が選ばれました。それぞれの楽しみ方があって、ロゲイニングはオモシロイですね。

きっとこの後も、ロゲイニング伊豆大島ジオパークを楽しむ企画は続いていくと思いますので、皆さんも機会がありましたらぜひご参加ください。

(カナ)