
ダイビングのガイド中は、目の前の景色がどうやってできたのか考える事もなく、生物観察が楽しくて、休日も関係なく毎日のように潜っていた私。
急深で、生物相が多様なこの場所は、1000回以上潜りました。

秋の浜の水中は、大小様々な石がゴロゴロ転がる急斜面で、遠浅で複雑な地形の西側のポイントとは、ずいぶん雰囲気が違っていました。

(秋の浜の水深10~20mの斜面には、これよりずっと大きな、人間より大きい岩も転がっていました。)
島の東側は数10万年前に活動していた古い火山が、波に削られてできた崖が続く海岸線。

秋の浜の水中景観は、この数10万年前の古い火山の崖が崩れてできたものだったのようです。
何度かこのブログで報告しているこの景観も・・・


ここは、小さな入り江になっていて、初心者でも入りやすい『野田浜』というポイントですが・・・

岩一つまたいだ場所に、タイドプールがあることは、あまり知られていません。

ましてやそれが、マグマと水が接触する激しい噴火で作られた地形だったなんて・・・ジオを学ぶまでは想像すらしたことがありませんでした。
ジオの知識があれば、ダイビングの合間に、火山と共に生きる生き物たちの物語や、壮大な火山噴火の物語が想像できる景観を、お客様と一緒に楽しむことができたような気がします。

山でいつも楽しむ『面白い溶岩の形』は、スノーケリングでも楽しめるし・・・

(以前ブログに載せた『人の顔サイズ』の『溶岩の顔』です。何人の顔が見えますか?)
海水浴に使う砂浜も、海の方だけではなく・・・

反対の山側の風景を眺めて見ると・・・

赤黒の石は、過去の土石流の名残でした・・・。
ダイバーになじみの伊豆諸島だって不思議がいっぱいです。

そもそも形が違うし・・・
たとえばイルカで有名な御蔵島に、砂浜がないのはなぜでしょう?

皆さんはなぜだと思われますか?
伊豆大島ジオパークのアドバイザーでもある専門家の方に聞いてみたところ、見解はこうでした。
「御蔵島に砂浜がないのは、(ずっと噴火していないので)新しい溶岩流の供給がなく、(砂を海岸に留めておくための)海岸線の凹凸がないため、潮の流れが弱まるところがないこと。それによって海食崖が高く、海面下の波食台もやや深くなっていること。(砂の材料になる)火砕物の供給も少ないことが考えられるのでは?」
式根島に対して沸き上がったこんな疑問(赤字部分)に対しては・・・

「式根島の溶岩ドームは、海面からの高さが相対的に低いので、山頂部の凸凹が入り江を作っていること。海面近くの溶岩ドームが水蒸気爆発を起こして入り江ができる効果もあると思います」という意見をもらいました。
フォーラムでも「疑問が生じたとき、誰に聞いて良いかわからない」という意見が出ていました。専門家の方の手助けがあって、わからないことを聞ける環境というのは、ジオパークのすばらしさのひとつだと思います。
ダイビングスポットのあるジオパークも多く、ジオパークには地質などの専門員の方がいて疑問に答えてくれるかもしれません。

ダイバーの皆さん、ジオパークを、どんどん活用してください~。
ええと・・・なんだかまとまりがありませんが、だいたいこのような流れで話しをしました。
この日の参加者は20名ほど。

昔潜っていた時代の知り合いの方も多く、と~ても懐かしかったです。
伊豆大島でも『水中ジオ』を楽しむダイバーが増えてきたし、伊豆半島ジオパークのジオガイドでダイビングサービス『ぴっころ』を経営するMさんは「ジオって、地球って、知れば知るほど楽しいです!」と語ってくれています。
私も同感です。
海で楽しむジオ、まだまだいっぱい見つけられるかも!
(カナ)