薩摩硫黄島訪問記

昨日~今日、三島村ジオパーク推進室の大岩根さんのお世話になり、硫黄島を歩いて来ました。

6月24日朝9時30分、竹島硫黄島、黒島の3島を結ぶ定期船『みしま』に乗って鹿児島本港を出発。


鹿児島港から硫黄島に向かう船室では、大岩根さんから三島村についてのレクチャーをしてもらいました。

私たち3人(島ライターの有川さん、漫画家の鈴木さん&私)の他に、研究目的で島を訪ねる大学生のFさんも一緒です。

パワーポイントを使っての、詳しい説明もありました。
(ガイドの際にはいつも、船内レクチャーをされているそうです)

島中を竹に覆われる竹島。1000年前から硫黄の採掘が行われていたという硫黄島、ミニ屋久島とも言われる緑に覆われた黒島・・・それぞれに違う表情の島のようです。(3島あわせた人口は現在370数名)

硫黄島の硫黄岳は、7300年前の大噴火で誕生した鬼界カルデラの北縁に位置する活火山。鬼界カルデラができた時の噴煙は40000m上空に達し、直径の20kmの大きな穴(カルデラ)を開け、火砕流が南九州一帯に及び、東北地方まで火山灰を降り積もらせた・・・等々。

あまりにもスケールの大きな話に、過去の巨大噴火が作った硫黄島の風景を見てみたい気持ちが高まります。しかし・・・波が高くて船はかなりな揺れで「もしかしたら硫黄島は入港できないかも」と危ぶまれるほど・・・

硫黄島に近づいてからも全体の景色は見えず、代わりに海岸壁からとうとうと流れる滝が、何本も見えました!(写真にちゃんと写っていなくてすみません・・・白いぼやっとした筋にみえるものが皆、滝です)

こんなふうに滝ができるのを見るのは大岩根さんもはじめてとのことでしたが、あとからニュースで聞いたところによると『三島村は50年に一度の大雨』だったのだそうです。

でも運の良いことに、昼過ぎには少し波が落ちて長浜湾に無事入港。

レクチャーでは聞いていましたが、目の前に広がる茶色い海の色にまず驚きました。鉄に富む温泉が海に沸きでることで、このような色になっているとのこと。

下船後は現地ガイドの大町さんの案内で、島のビジターセンター兼、図書館兼、集会場兼、診療所兼、温泉へ。


ジオラマで、硫黄島が巨大な鬼海カルデラの一部であることを再度確認。

カルデラの底は約600m下の海の中なのだそうです!

窓の外を見ると、この地に流されてなくなったとも言われる平安時代の僧侶・俊�の銅像の奥に火口壁が連なって見えます。


ここだけでも、垂直な崖が充分『カルデラ』を感じさせてくれますが、もっと『カルデラ感』のある場所があるとのことで、車で移動。

緩やかなカーブを描いた垂直な崖!
これが噴火でできた穴の縁の、ほんの一部だと思うと、その大きさが実感できます。

港の水の色は、潮の流れその他によって時間毎に変化するとのこと。

青空の時に見てみたいなぁ~。

山は雲がかかって見えませんでしたが、少しずつ天気が回復しているような気がしました。
そして、ついに・・・

目の前で霞んでいた3角形の山が・・・


実はカルデラ壁の一部であることがわかるぐらいまで、天候が回復してくれました!


硫黄岳にかかっていた雲も、どんどん横に流れ・・・


ついに全景が現れました!

噴気があがり、山肌が硫黄で黄色くなっているのも確認できます。

そしてこの後「地球生きてるねぇ~!」と実感できるような、スペシャルな体験をさせてもらいました。(どんな体験か知りたい方は、ぜひいつか硫黄島のジオツアーにご参加ください)

島のあちらこちらに7300年前の噴火の火山灰が厚く降り積もり、当時の噴火の激しさを教えてくれます。(崖の赤い部分はその時の火山灰とのこと)

大島とは異なる個性をもつ、火山島『硫黄島

でも、その魅力は風景だけではありませんでした。

たとえば、現地ガイドの大町さんが竹藪からタケノコを採ってきてくれて・・・

宿で焼いてもらって、食べることができたり・・・(超美味でした!)

海岸沿いの野性味あふれる『東温泉』で・・・


海を眺め・・・


時には間近で砕ける波しぶきに声を上げながら・・・

硫黄島を満喫しました。

今回の旅で、今まで遠かった『鬼界カルデラ』や『アカホヤ火山灰』がとっても身近になりました。大岩根さん、そして同行していただいた皆さん、ありがとうございました!

一緒に旅行中の有川美紀子さん、鈴木みきさんも、それぞれのブログで今回の旅を報告しています。

有川さんのブログはこちら。
http://ogasawarajikan.jimdo.com

みきさんのブログはこちらです。
http://ameblo.jp/suzukimiki/

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