日忌(ひいみ)様の紙芝居と昔の遊び

1月30日(土)に、ジオパーク研究会4班企画の勉強会に参加しました。
この日は昔の道を歩く予定でしたが、雨だったので室内プログラムに変更。

以前保育園の園長だったKさんが、泉津地区に伝わる「日忌様(ひいみさま)」の伝説の紙芝居を上演してくれました。


若い火山島なので、年貢で米を収めることができず、塩年貢を収めるために沢山の海水を焚かなければならなかったことや…


火山が噴火し、生活がますます苦しくなったこと。


大島に配属された代官がひどい振る舞いをするので、25人の若者がその代官を袋だたきにし、大木をくりぬいて舟を作って海に逃げたことや…

25人の若者の霊が戻ってくる1月24日には、ずっと続いてきた風習があること等々が紙芝居にまとめられていました。

「なぜ、村のために命を落とした若者の霊が帰ってくるのに扉を閉めてしまう風習になったのか?」「この民話の時代はいつなのか?」などの疑問を、意見を出し合って皆で考えました。結論は出ませんでしたが…皆で考えることができて、楽しかったです。(地元の方からは「25人の若者は、村人や親族に害が及ぶのを避けるため(自発的に)島を出たと伝わっている.。発祥地の泉津では日忌様は恐れると言うよりは静かにお迎えするイメージ」というお話がありました)

Kさんの情感こもった語りと、子どもたちが作った30枚以上の版画がとても素敵でした。

さて、紙芝居を見ているうちに雨が上がったので、少し野外を歩いてから…

(写真は、日忌様の祠です)

Sさん宅の工房で「伊豆大島に伝わる昔の遊び」を教えてもらいました

机に用意されていたのは、伊豆大島では普通に見られるアズマネザサとハチジョウイボタの実。

笹の幹の中を、このような構造にして『鉄砲』を作り…


幹の中の空洞に、ハチジョウイボタの実をつめる…

熟す前の緑色の実が硬くてポン!と、良く飛ぶそうです。

鉄砲以外に、昔子どもたちが良く遊んでいたのはパチンコだそう。

これにも硬くて柔軟な、ハチジョウイボタの木が使われたそうです。

V字型の木の股の部分を炭火であぶり、針金で縛ってUの字型にして、先端を削ってゴムが外れないようにする…

うまくU字型になるように、磨いて、削ってマイパチンコを仕上げていたそうです。

いつも森で作業をしながら、良い形の木の股を探していたのだとか…
大きなパチンコで、猿を打った人もいたとのこと!!

伊豆大島という火山島に適応して変化した植物たちを使って、子どもたちは自分で遊び道具を作っていたのですね!

ところで工房には、ヤブツバキの実の飾り物や…


椿の枝で作った作品もありました。


Kさんはさらにパウチを使った「押し花」作りの準備もしてくれていました。

噴火の溶岩流の上に逞しく生きるハチジョウイタドリやガクアジサイドライフラワーを…


自分の好きなように配置して…


しおりの完成!

全員かなり楽しんで、世界にただ1つのしおりが、いっぱいできました。

この日の作品、全員集合の図。

いや~、楽しかったです。
ジオ素材を使った遊び大会、企画したら年齢差を超えて楽しめそうな予感がします~。

(カナ)