
参加者は17名。
最初の30分間で、来月の総会についての話題で話し、その後3名のプレゼンがありました。
プレゼン1「春の草花を味わおう」
島の北東部の「泉津」地区に住む澤田さんのプレゼンです。
先日、愛ちゃんと私と3人で「食べられる野草」を探して歩いた時のことが紹介されました。

最初に地質図で、「泉津」についての説明がありました。
「泉津は『伊東無』という火山(側火山)があり、戦後の農地解放で開拓に入った場所。
父は公務員を辞め開拓に夢を持ち入植。
火山大地でロクなもの育たないため40歳から80歳まで養豚業をしていた。
養豚からでる肥料で良い野菜が取れるようになっていった。
80歳で肥料も高騰、限界と考え養豚を辞めた」
…話の最初から、惹きつけられました。
先日案内された竹林も、お父さんが40年前に竹を植え、この2〜3年でタケノコが取れるようになったのだそうです。

「ミズブキもキョンで全滅した」
「島ではヨモギを餅草と呼ぶ」
「島のタラノキは棘がなくなるという話もあったが、種類によって違い、庭のタラノキはいつまでも棘がある」
などなど、興味深い話がたくさんでした。
みんなが特に盛り上がったのがこれ。

え?
わかりにくい?
では、アップで…

リアルなカカシに「怖い〜」という声が複数聞かれました☺️
豚小屋を改築して作ったギャラリーの紹介では…

「ガイドの会の忘年会をここで!」という声も上がっていました☺️
質問タイムには、開拓の歴史が話題になりました。
「開拓は第1と第2と分かれている、第2は小笠原や硫黄島の人が、第1は島の人が入った。
最初は道を作り、日当で暮らしていた。伊東無が噴火して平らな土地ができたと思う。
火山灰は流れてしまう。開拓で木を伐採し火山灰(砂)が流れて道路が砂だらけになった」
開拓史は資料としては残っていないそうです。
何かの形で、残していけたら良いのですが…
プレゼン2「ダイビングガイドによるジオガイドに役立つ?ガイド理論??」

島の南部で「シーサウンド」というダイビングショップを営む小川さんのプレゼンです。
どのような要素を組み立てて、海のツアーを行なっているかや…

小川さんが、最も大切だと考えていること。

ダイビング前にゲストの方に、どのような説明をしているかなど…

陸も海も、ガイドとして共通する部分がたくさんあることを、話してくれました。
小川さんは、最後に海の中の写真も交えながら…

「陸も海もガイドの皆さんには、たくさんの引き出しがあって、どの引き出しを開けるかはその時々で変えていると思う。
10ある引き出しの1個でしか開けられなかったとしても、トラブルなく終えることを一番と思うしかない」と語っていました☺️
今日の参加者に中には現役のダイビングガイドが3人いたのですが、それぞれの話から、水中という環境をガイドすることの大変さが、全体に伝わったように感じました。
プレゼン3「大島風俗絵巻」
グローバルの臨時スタッフをしてくれている嶋田さんのプレゼンです。

清水柳太さん(年齢その他不明)という方の作品らしい絵巻物を持参しての、昔の暮らしの紹介です。
「娘たちは椿の実を干し、砕き、蒸す…」という感じで、書かれていることを読んでいきます。

ガイドの会の会長と事務局がヘルプに入り、巻物風に絵をつなげます。
文章もですが、絵も実によく描かれています。

大島に生まれ育った「大島牛乳」の社長・白井さんが、前に出てさらに解説を加えてくれました!

質問タイムでは「昔の女性は、重いものを頭に乗せてどうやって運んだが、どうやって頭に載せたのか?」という疑問が出ましたが「1人でないから、他の人に乗せてもらった」と、当時を知る人が教えてくれました。
「原本はどこにあるのか?」という質問があり、これともう1つが藤井工房に保管されているらしい、という話も出ました。再印刷して販売されないかなぁ…(願望)
毎回、個性あふれる会員のプレゼン。
ガイドって幅広いなぁ、面白いなぁとプレゼンを聞くたびに思います。
そうそう、最近伊豆大島ジオパークのHP内に、ジオガイドを紹介するバナーができました☺️
ぜひ、ご覧ください。(直接紹介ページをご覧になりたい方はこちらへ!)
(かな)