「今年のジオサイト」はココ!

気がつけば12月も半ば、年末のにおいがしてきました。
色々今年の事を振り返る時期でもありますが、
「今年のジオサイト」を選ぶとしたら
やっぱり「赤ダレ」ではないでしょうか。(勝手に認定)


(西谷のブログから拝借 「赤ダレ」が赤かったです!)


TVで取り上げられた事をきっかけに注目されるようになったそうで、
まだまだTVの影響は大きいのだな、と思いました。

(私は聞かれなかったけど)グローバルのスタッフは、お客さんから赤ダレに行きたいと要望を多く受けた時期もあったようです。
私も島の人から、赤ダレに行ってみたいけど、どういったらいい?と聞かれたこともありました。

ということで(なのかはわからないけど)
今年最後のジオ研の来訪先は赤ダレ!

なんと今までで一番多い参加者人数だったそうです。



この日は本当に雲一つない快晴!


さあ出発です。


今回は小学生が多くいたので、
1984年溶岩流の先端の横から表砂漠に向かってカルデラの中を歩くのですが、
その前に溶岩流に立ち寄って、当時の光景をSさんに語ってもらいました。

先日のフィールド勉強会が奇しくも予行演習のようになりました。


表砂漠はちょっと見ない間に、石がとっても多くなっていて驚きました。
何人かに聞いてみても「石が増えた!」と言っていましたので、気のせいではないでしょう。

表面の土や灰などが流れて、露出したようになったようです。

列になってる場所もちゃんと残っていてよかった。
お気に入りだったので。
風ではないらしいのだけど、風に吹かれてできたように見えます。



到着!
落っこちないでね~
TVで紹介された時、赤と緑のコントラストのきつい画像処理をされていて、
真っ赤だったのでよけいに話題になったと聞いていたので、
あえての画像処理をしないでみたのですが、十分圧巻!ですよね。
日の当たり方によっても違いますが、目にはもう少し赤く映ると思います。



赤ダレは昔は赤沢とも呼ばれていたそうで、
その名の通り、沢になっていて、先週紹介した砂の浜に砂を供給していました。
海の方に伸びる沢の道がみえますよね。
今は砂防ダムが途中にできてしまって、そのため砂の浜の砂の量が安定しなくなってしまいました…
今でも雨の多かった日は水が流れるそうです。少しは海まで流れてくれてるのかな??
あれ、しかし砂の浜の砂は黒くて有名です。
赤ダレの赤い溶岩はどこに?途中でたまっちゃってるのでしょうか??



子どもがたくさん来るという事で、
ジオパーク専門員の臼井さんが三原山&赤ダレのでき方紙芝居?を一夜で手作り!して説明してくれました。
大人にもわかりやすいと大評判!



これは当日配られた資料。(あ、指が写っちゃってる💦)

赤ダレは8世紀頃に、つまりはまだ三原山がなくて、
おそらく今より深いカルデラだけがあった時代に、ここから噴火しました。
そして時間をかけて削られて赤肌が露出したところに、
240年ほど前に三原山が噴火し、溶岩流がここに流れこみました。
噴火口の赤と流れ込んだ分厚い溶岩流の白い岩石のコントラストもまたカッコイイのですが、
そっちは写真を撮るのを忘れました。
赤ダレはちょっとだけわかりにくいのと、オーバーハングしていて危ないので、
ガイドをつけて行くことを推奨しています。
気になった方、来年はぜひ一緒に行きましょう(^▽^)/(あい)