現在、国際機関に新種として正式に登録を申請中とのことです。
(論文は公開されていてこちらで見ることができます)
今回、新種登録される可能性の高い細菌が見つかった場所は、愛宕山と赤禿の2箇所。
下の地質図の赤丸が付いている場所が愛宕山です。

下の写真の右側にある小さな山で、標高は120mほど。

数千年前の噴火でできた山ですが、愛宕神社があったおかげで薪炭にするための伐採から免れ、巨木の森が残されています。

堂々としたスダジイの巨木や…

頭上高く枝を伸ばしたタブノキが森を作っています。(高さ20mぐらい?)

地面は枯葉でフカフカですが…

土手には普通の土とは違うサラサラの火山灰が積もってます。

サラサラなので指で押すとどんどん奥まで入っていきます。

火山の噴火と植物たちが年月をかけて作り出した愛宕山の地面から見つかった細菌には、場所にちなんでP. atagosisという名前が付けられました。

次に、赤禿(あかっぱげ)の場所を地質図上で赤丸で囲んでみました。

こちらも数千年前の噴火で出来た海岸沿いの丘で、火口の大部分が波で削られ今の形になったと言われています。

火口のそばには熱々のマグマのしぶきが積もるので、酸素と反応して赤くなります。

赤い部分は今もスカスカで水も通しやすいし崩れやすいく、常に波や強い潮風にさらされる過酷な環境です。
それでも植物たちが生えています。

火山と海と植物たちが駆け引きをしながら今の景色になった赤禿(あかっぱげ)の地面から見つかった細菌は、P. akappageaと名づけられました。

私は正確な採取場所は知らないので、実際の採取場所と今回のブログの載せた土壌の様子は異なってる可能性もありますが、でも全く異なる環境から違う種類の土壌細菌が見つかったことは、とても興味深いです。
ところで土壌細菌は、動植物などの死骸を分解し、植物が栄養として使える形に戻す働きをする微生物の一種です。(良い畑の土には1g 当たり1億以上もの微生物がいるとも言われているようです)
土壌細菌は化学物質で汚染した土壌を修復するために利用されたり、植物の生長を助けたり、時には人間のための抗生物質の開発に役立ったりすることもあるそうです。
2万5000年前に海面に顔を出し、活発な火山活動を続けてきた若い火山島の伊豆大島。
噴火、暴風、大波など厳しい自然環境の中で命を繋いできた土壌細菌たちが、いつか人の役にたつ存在になれる可能性だってあるかもしれません。
なにしろ、たくましさはピカイチのはずなので!
ということで、未来の可能性を夢見て…
目には全く見えないアカッパゲの土壌細菌たちに…ピース❗️❤️

(かな)