先日、久しぶりに標高100〜200mの森を歩いてきました。

様々な種類の木々がひしめき合う森は、湿度も高く、シダ天国でもあります。 
一番多い(ように感じられる)ミゾシダ。
1年中花の咲かない、どちらかというと地味な植物ですが、葉っぱは、なかなか素敵なデザインです。 
裏側も!

布地の模様になりそうです(笑)
ツル植物も縦横無尽に這っていました。
一緒に歩いてたスタッフが、私の好物を見つけてくれました。

足元に転がっていたオオシマザクラの枝から若葉が伸びていたのです。
暗い森のわずかな木漏れ日で、よく再生できますねぇ…(感心)

この元気な若葉、確かに大好きかも!
ビックリしたのが、かつて見たことのないほど長く茎を伸ばしたスミレでした。

少しでも目立って虫を呼びたかったのでしょうか?
ふだんは葉の間に埋もれていて探しにくい托葉(たくよう)も、メチャ目立って見やすかったです。

(托葉は芽生えの時に葉を保護する役割があるとも言われています)
シュスランの仲間たちにも、数は少ないながら出会うことができました。
葉に美しい網目模様が入ったカゴメラン。

最近数が減ってしまったので、ここまで見事な模様は久々に見た気がします。
葉の中央に太い白線(メッシュ?)が入ったハチジョウシュスラン。

そして…とてもとても驚いたのがこのナニモノカ。

シュスランの仲間のようだけれど、茎の上部にチョウチンみたいな形の不思議なものが付いていました。
帰宅後、植物の専門家の方に問い合わせたところ「ヤクシマアカシュスランだと思います。上についてるのは昨年の果実です」と教えてもらいました。(シュスランの果実…今まで見た記憶がないのはなぜでしょう^^;??)
そしてヤクシマアカシュスランは、もしかしたら大島初記録かもしれません(これから調べてみます)
小さな小さなランの種子が風に乗ってやってきて、大島の森の中でひっそり生きてたとしたら素敵ですね!
本数は少なかったけれど、幹回り2m以上あるスダジイの巨木にも出会いました。 
足元から頭上まで、興味の尽きない森でした。
(かな)