11回目のジオツアー・1日目

毎年、新歓合宿で来島してくれる学芸大学のダイビングクラブ「ネプチューン」の皆さんが、今年もダイビングとジオツアーの2本立てで、来島してくれました。(私は「ネイチャーガイドショップ三福」の杉山さんと一緒に、ジオツアーを担当)

 

過去3年は三原山と裏砂漠や、波浮港と地層切断面などを案内したので、今年はちょっと趣向を変えて、島の北東部をぐるっと巡るコースにしました。

2日間で12名ずつ、同じコースを歩いたのですが、それぞれの日に個性があって、楽しい時間になりました。

 

1日目となった6月7日の午後。

まず訪れたのは「岩陰遺跡」です。

4000〜7000年前に、縄文人が住んでいたとされる洞窟です。

ちょっと崩れそうな雰囲気にドキドキしながらも、ささっと中に入り、縄文人の気持ちになってもらいました😆

外に出たあと、「縄文人になって写真撮ろう!」と言ったら、みんな弓矢のポーズでキメてくれました(笑)

 

次に向かったのは、木漏れ日が美しい「泉津切り通し」。

ちょうどいい具合に光が差し込んでいて、階段に光が当たって良い感じ❤️

巨木の根の扉を開こうとチャレンジした学生さんもいましたが…(?)

最終的には、縦一列に並んで記念写真❣️

自然のスポットライトが、いい感じでした〜。

 

続いて訪れたのは、伊豆諸島をつくった神様の子どもが祀られている「波治加麻神社」。

道中の空き地を見て、「ネプチューンのみんなで買って、家を建てたい!」なんて盛り上がる場面も(笑)

参道の杉が美しく…

苔むした切り株に生えたコケが、緑のリングになっていて、とても綺麗でした!

神社の手水舎(てみずや)には、たくさんのボウフラがいて、「昔は水面を叩いてボウフラを沈めてから、上の水を飲んだんだって」と説明すると…

みんなで水面を叩いて確認。

「ほんとだ、沈む〜!」と、ちょっとした実験の時間になりました。

 

その後は、この地域のために働いた25人の若者が祀られている場所へ。

ここでは、たくさんのヒモミノガ(細長いミノムシ)が、たくさん木についているのを発見!

小さな黒い頭が端から出てくるのを、観察しました😆

 

続いて、大島公園動物園へ。

江戸時代に流れた溶岩地形を活かして、サル山が作られているのを見てもらい、

本土では見る機会がないであろう、島好きの鳥「カラスバト」を探してもらいました。

学生さんが、木の隙間に見える2羽のカラスバトを見つけてから、自由時間。

レッサーパンダはどこ!?」、「ラクダが見たい!」、「ゾウガメ〜!」と、それぞれ思い思いに動物たちとの時間を満喫していました。

 

ラストは岡田港の町歩き。

ちょうど潮が満ちていて、溶岩のゴツゴツが見えなかったのですが、ガイドの杉山さんが干潮時の写真を見せながら、「この地形があるから、昔は小さなエビや魚がたくさん採れて、子どもの頃には、よく茹でて食べたんだよ」という話を、のんびりお茶を飲みながら聴くのは、とても良い時に間でした❤️

その後は町の中を歩き、近くの神社を訪れて…

地元ならではの話を聞きながら、のんびりしたひとときを過ごしました。

 

そして、この日は猫が複数匹登場!

動物好きの学生さんには、たまらない時間だったようです。

 

今回はがっつり歩くというよりも、いろんな場所に少しずつ立ち寄って、地形や動物、歴史にふれながら、笑って、驚いて、写真撮って、という「ゆるっと楽しむジオ旅」になりました。

特に「動物園が楽しかった!」という声が多かったですね(笑)

 

翌日の、「全く同じコースでも、同じじゃなかった」ツアーの報告は、明後日に続きます!

 

(かな)