「Island Biology 2026」下見1日目

来年11月に予定されている島嶼生物学の国際学会「 Island Biology 2026 」のエクスカージョン下見のため、4名の研究者の方々が来島され、2日間、田中と一緒に案内しました。

 

ツアー当日は8名のガイドで、バス4台・約150名のお客様をお迎えする予定です。限られた時間の中で、どのようにすれば伊豆大島を楽しんでいただけるかを議論しながら、実際に現場を歩いてスケジュールを検討しました。

 

昨日の裏砂漠では、環境ごとにどのような成り立ちかを最初に説明する構成とし、主要な植物のリストを作成、英語での解説台本も準備することになりました。

本番ツアーが、同じ時季に予定されているため、今回の観察結果はその資料にもなると思います。

花が咲いていたり、実がなっている植物を、主に記録しました。

 

シロダモの花

今まで注目してこなかったシソ科植物(たぶんイヌトウバナ)

今年は実が少ないオオムラサキシキブ

まだ綿毛が伸びる前のセンニンソウのタネ

季節外れのハチジョうイヌツゲの花

カップ型のウツギの実

森より若干色が薄いけれど、夏より元気な気がする(?)溶岩地帯のシロダモの葉

棘を失ったサルトリイバラ。伊豆諸島には、もっと棘が多い島もあると聞き、不思議な気がしました。


この時期ならではのススキは美しく、来年のツアーでもお天気さえよければ楽しんでいただけそうです。

帰路の森では、数年前に芽生えていたユズリハがすっかり大きく育ち、見上げるほどになっていました。

普段は、植物名にあまりこだわらずに歩いていますが、今回は来年の本番に向けて、しっかりと資料を整え、同行するガイド仲間で共有したいと思います。

 

しばらくは、合間を見て準備作業が続きそうです。

 

(かな)