昨日は、つくば大学の上條先生によるジオガイド・スキルアップ講習に参加しました。上條先生は、ジオノスに展示されている「植生遷移ジオラマ」を制作された方。

この日は、ジオラマに展示されている植物たちの様子を、年代の異なる溶岩の現場で観察しました。

まずは、上の写真と同じ環境の場所の1986年溶岩流の上を見学。

草はまばらで、北風が体に当たり、とても寒く感じました。
ここでは、伊豆大島のススキが、「ススキなのか、ハチジョウススキなのか」という話題になりました。結論としては「全部ハチジョウススキで良い」とのこと。
次に訪れたのは、1951年溶岩流の上。

足元はガラガラとして崩れやすく、凹凸のある場所でした。

低木の中に、人の背丈の倍近くまで成長したオオシマザクラが目立っていました。

同じ1951年の溶岩の上でも、こちらはすでに森になっている場所です。

外輪山に近くて風が弱いことや、地面が比較的平坦であることが、植物の生育の違いにつながっているのだろう、とのお話でした。
以前から、「同じ年代の溶岩の上なのに、どうしてこんなに違うのだろう?」と不思議に思っていたので、とても納得し、長年の謎が解けた気がしました。
最後に行ったのが、1777年噴火で溶岩が流れた場所。
近くには人が薪炭林として利用していた跡が見られるため、できるだけ人の影響が少なさそうな場所を選んで調査されたそうです。

ハチジョウイヌツゲ(上條先生のすぐ横にある木)が太くて大きくて驚きます。
ここは人も歩きやすい場所だからか、キョンの影響をより強く受けているようです。
オオシマカンスゲ(上條先生の足元にある草)は、かなり数を減らしているものの、キョンの胃内容物を調べるとあまり出てこず、代わりに小さなシュスランの仲間たちは、胃から出てくるとのこと。(そういえばシュスラン、最近はほとんど見かけなくなりました…😢)
キョンは、いろいろな植物を食べる一方で、シロダモは食べないそうです。

あの樟脳のような香りのせいでしょうか?
長年の疑問を現場で質問できて、とても楽しい時間でした。
このような機会を作ってくれたジオパーク推進委員会事務局&上條先生、ありがとうございました!
他にも印象に残ったことがあるので、また後日まとめたいと思います。
(かな)