「ハチジョウノミギセル」という名前を初めて聞いたのは、昨年10月30日のことでした。
今年の秋に開催される世界島嶼生物学会の下見で、研究者のみなさんと一緒に島を回っていた日のことです。
調査を終え、元町のアイスクリーム屋さんで一息ついていたときのこと。
その輪からひとり先に抜け出し、道路脇にしゃがみ込んで何やら観察していた伊藤さん(「いきもの図鑑・陸産貝類」執筆者)が、「ハチジョウノミギセルが、いっぱいいる!」と教えてくれました。

「どれどれ?」と、みんなで集まって観察開始!

伊藤さんが夢中で写真を撮っている後ろ姿から、キセルガイ愛が伝わってきました😌

伊藤さんによると、「この貝は、今のところ元町の集落内でしか見つかっていない」とのこと。
一方で、八丈植物公園・八丈ビジターセンターのホームページには、「三宅島・八丈島・青ヶ島に分布しています」とあり、林内の落葉の下や転石の下では、普通に見られるとも書かれています。(参考:八丈植物公園・八丈ビジターセンターHP)
では、伊豆大島のハチジョウノミギセルは、どうやってこの島にやってきたのでしょうか?
そして、なぜ元町の家が立ち並ぶ場所でだけ、生きているのでしょうか?
地味で、小さくて、つい見過ごしてしまいそうな貝。
でも、その存在に目を向けてみると、島の成り立ちや生き物の移動、暮らしの歴史まで想像が広がっていきます。
小さな貝ひとつから、奥深〜い生命の不思議を楽しめるた、素敵なひとときでしたは❤️
(かな)