災害後ちょうど4ヶ月の今日、川口市の消防団の方々が日帰りで大島を訪ねてくれました。
三原山は長靴なしでは歩けない状態なので、まず“火山がつくった大地”を間近に観察できる“温泉ホテルの駐車場”へ行ったのですが…
こんな状態でした!

雪に足を取られながらも、なんとか全員で観察終了。
昨日までの雨や雪や風が、全ての汚れを洗い流してくれたのでしょう。

山腹割れ目噴火の火口も、しっかり見えていました。
同じ位置から海の方を振り返ると…

南アルプスもクッキリ!
山頂口駐車場では…

駐在所のおまわりさんも雪かき奮闘中。
砲丸投げよろしく雪を投げる技に、みんな見とれていました。
山頂でジオパーク展を見たあと南部方面をまわり、砂の浜へ。
ここでも、三宅島、御蔵島まで奇麗に見渡せました!

2日前に親しんだ島が、ハッキリ見えて嬉しかったです。空にはほとんど雲がないのに三宅島の上だけチョコンと丸い雲が浮かんでいるのも、スペシャルな感じがしました。
波打ち際でお客さまが、かなり低い位置から動画を撮影。

どんな景色が映っていたのでしょう?
こんな感じ??

元町に戻ってから、大金沢の砂防ダムも見学しました。
ダムの土砂はキレイに取り除かれていましたが…

階段は鉄パイプが飛び出ていて、衝撃の大きさがうかがえます。
みんな、しばし呆然…。

目の前に土砂は無くても、“巨大な力”の存在を感じとれる風景でした。
さて最後に、崩れた現場を見に行きました。

崩れた斜面には雪が積り、今日もショベルカーが休み無く働いていました。
海を見下ろせる斜面には、新しい献花台。

どうやら4ヶ月目の今日、新しく置かれたようです。
飲み物を供えつつ、手をあわせに行きました。

献花台に、たくさんの水仙の花に混ざってキブシの枝が置かれているのをお客様が見つけました。もう春が始まるのですね。
今日ツアーに参加された消防団の皆さんは、昨年は三陸を視察されたそうです。
地域を守る役目を担う皆さんにとって、大島を見たことが何か少しでも役に立つことを、願って止みません。
(カナ)