海の生物

ムラサキオカヤドカリ

7月20日、南紀熊野ジオパークのジオガイド福辻さんのご家族と、夕方の海岸を訪ねました。 伊豆大島の溶岩が波に削られて丸くなった、黒いスベスベの石を探しに行ったのですが… 子どもたちが見つけたのは、ムラサキオカヤドカリでした! しかも3匹!! 数が少…

トーシキヘリポートからザトウクジラを見る

ということで2日と3日に行ってきました。 まずは2日の夕方から。 かなーり遠かったですが深く潜って行くとき尾びれがバッチリ見えました。 次は3日の朝です。 ちょうど沖を船が通りました。 ザトウクジラは前日よりは岸に近かったです。 この日はあまり風が…

ウミガメ(伊豆大島の動物シリーズ7)

1年以上前になる、ジオガイド養成講座「伊豆大島の動物」の内容を、少しずつ掲載しているこのシリーズ、7回目は「ウミガメ」です。 まずは講師をしてくれた天野氏の講習資料より。 「海棲爬虫類としてはウミガメ類がある。アカウミガメが毎年数個体上陸し産…

台風一過の朝に

各地に大きな爪痕を残した台風19号。 亡くなられたた方のご冥福をお祈りします。 そして被害遭われた方の平穏な日常が一刻も早く戻りますように! 大島は幸いなことに今回は特段の被害はありませんでした。 そして台風一過の朝焼け↓ 弘法浜の様子を見に行き…

海ガメ

海ガメの今年5回目の『巣穴調べ』が行われたそうです。私は『ウミガメ卵の発掘』と呼んでいます(笑) いつもその様子を公開しているのですが、波・潮他の事情で安全の為公開はしなかったそうです。今年の海ガメはこれでおしまいだそうです。で、私は1回も参…

ゆらゆら水族館

一昨日の岡田(おかた)漁港です。 魚がたくさん見えたので「撮れるかな?」と思いながらも撮影してみました。 メジナ(白っぽいほう)とスズメダイ。 オヤビッチャ。 こ、これは・・・ ソラスズメダイなんです・・・ やっぱりちょっと深いところは全然ダメ…

案外綺麗に撮れました。

一昨日、岡田(おかた です。濁りません)の漁港で見つけました。 小型漁船の下になにものかの影があるのに気付き、出てくるのをじっと待ちました。 お、出てきたー。 水面に浮いているものを食べる・・・? と思ったら、 食べませんでした。 姿が見えた瞬間…

アカウミガメの巣穴しらべ

今日の夕方、砂の浜にて、 今年2回目のウミガメの巣穴しらべが行われました。 以前グローバルのブログを担当していたこともある成瀬氏が 長年実施しています。 去年の様子↓ ウミガメとジオパーク 大島にはアオウミガメとアカウミガメが産卵しにくるのですが…

ウミガメとジオパーク

大島で20年以上ウミガメの保護活動を続けている成瀬氏から連絡をもらい、今年は2回、ウミガメの産卵巣調べを見学しました。 1回目は10月19日、“砂の浜”(さのはま)の南側で。 母ガメは、台風でできた3m位の急斜面を上がって卵を産みに来たようです。 成瀬…

こういうのにグッとくる 2

ハイ、こういうのです。 よーく見てください。いますよ。 お魚さんが。 正解は、ココ。 ちょっと簡単でしたね。 サツマカサゴの幼魚です。 大きさがわかるように鉛筆を近付けてみました。 小さい~(萌) 昨日の西谷のナンヨウツバメウオ幼魚は漂う枯葉に、…

タマキビ物語

6月のブログで海岸のタマキビの仲間(貝)の写真を載せたところ、島内の2人の方から「島の中学生や高校生が過去にこの貝を研究していた」という情報をもらいました。 (写真はアラレタマキビです) 中学生の研究は、東京都科学教育振興会、読売新聞社主催の…

伊豆大島、ばんざい!

ナイトツアーでウミガメの産卵に出会ったのは、今年の7月13日のことでした。 翌14日には、島でウミガメを研究しているグループが卵を確認し、踏み荒らされないように柵で囲ってくれました。 そして産卵から49日目の昨日、研究グループの成瀬氏から下記のよう…

「感動~!」ナイトツアー

昨日「感動~!!」な出会いがありました。 ナイトツアーでの出来事です。 昨日のナイトは2組3名のお客様。開始時間も宿も違っていたので柳場が先にツアーを始め、後から私が追いかけるという計画をたてました。 場所の打ち合わせで柳場に電話をしたら「今、…

ちょっと海?

暑中お見舞い申し上げます ? ちょっと季節が早いかな(暦的にはね) 風が吹けば少しはすごしやすい大島。昨日三原山に行った時は大汗をかくかと覚悟していったのですが、風が吹いてとても快適でした。食事時レジ袋が飛んでしまい慌ててしまいましたが、幸い…

春、こころもとなし

陸のブログは日々春の訪れを思わせる内容が書かれていますが海の中はというと、まだまだ冬です。しかし、今年はこの時期にしては黒潮が近づく事もあり、水温が平年よりも2℃程高いです。陸の季節と海の季節は2ヶ月程ずれていると良く言われます。なので、今…

水中も春?

陸上はだんだんと春を思わせる日が増えてきましたね。 これからどんどん草花達も増えていくのでしょう、山を歩くのも気持ちのよい季節になってきました。 ところが水中は陸上の季節とは1ヶ月から一ヵ月半くらいは遅れますので、まだまだ冬の寒さです。とい…

ヤドカリ概論

な~んて、大そうな題名を付けてみましたがそんなに難しい話を書くつもりはありません。「知られているのに、実は皆全然知らない」ヤドカリについて今日は、ちょっと詳しく書いてみます。 ヤドカリは大きく分けて6つの科に分かれます。●ヤドカリ科 ●ホンヤ…

性転換

今回は性別について書いてみたいと思います。 私達人間やそれ以外の哺乳類もそうですが生まれた時の性別が変わることはありません。最近はそうでもないですが・・・、人工的以外に性別は変わることはありません。 陸上の生物の殆どは生まれてから死んでいく…

大島のヤドカリ達

久し振りに専門のヤドカリを話題にしたいと思います。 ヤドカリというと、誰もが頭にその姿を思い浮かべる事が出来るでしょう。 貝に入ってはさみが出てて、脚が出てて。 こんな感じで絵にもかける位良く知っていると思います。 しかし、詳しく何処まで知っ…

水中生物の名前 3

今回も水中生物の名前について書いてみたいと思います。 まずは『フリソデエビ』です、写真には大小2匹写っています。大きい方で体長4cm位の小型のエビですが、私達ダイバーには大人気なのです。 名前の由来であろう大きなハサミは、初詣に出かける振袖…

海の中のウサギ達

皆さん、今年の年賀状はどんなデザインだったでしょうか? ダイビングをされている方は、結構海の写真を使ったりします。 水中の風景や生物を題材にしている方が多いです。 水中の生き物を年賀状にしてる方には、その年の干支が名前に入った生き物を使う方が…

水中生物の名前 2

今回も水中生物特に魚の名前について書いてみたいと思います。 基本的に魚の名前も~ハゼとか~ザメとか、名前の後半にその種類が分りやすいものが多いです。 ただ時折なんでこんな名前?もしくはう~ん納得!と思うものもあります。 魚の名前も日々増え続け…

水中生物の名前 1

今回は水中生物の名前について書いてみたいと思います。 もちろん水中生物にも名前が付いていますが、日本の場合それが標準和名といわれます。 外国では学名以外に標準的な物がなく、一般的に英名が付いていることが多いのです。 一枚目の写真ですが日本では…

歯は命?

今回は魚の歯について投稿してみたいと思います。 陸上生物同様に水中生物たちもそれぞれの食性があります、それに合わせて歯の形はいろいろですね。 例えば写真のブダイは岩などに付いている藻や海藻、時に甲殻類も食べます。前歯が前に出て幾つもかさなり…

生き残る為には・・・4

今回もまた海の生物達の生態を載せてみようと思います。 魚は勿論手がありません、当たり前ですが・・・。なので身体に何か(ゴミ・寄生虫・その他生物など)が付いたとしても、それを自分で取り除くことはかなり大変です。中には砂や岩に身体を擦り付けて取…

弱肉強食

陸上同様海の中も生き残るために、食べられる者と食べる者がいます。 ただ陸上と違い水中はそこに留まっている時間や、環境はそんなに簡単ではありません。 もちろん空気もありませんし、冬になれば冷たい水中で長くいる事も出来ません。 そんな短い時間の間…

レッドデータ調査報告 vol.2

11月3日の日記に大島で行われた「レッドデータブック再登録」の調査を行った記事を書きました。今回は、その続編です。 再度、説明させて頂きますと、10月18日~21日にかけて東京都のレッドデータブックの再登録に伴う調査が行われました。私がご協…

生き残る為には・・・3

今回も海の生物の生態について書いてみたいと思います。 陸同様海の中も食物連鎖は起きています、サメなどの大型肉食魚を頂点に下は小さなプランクトンまで。 食べられる可能性が高い下層の生物は食べられても子孫を残すため、より多くの卵を産みます。 それ…

レッドデータの調査が行われました。

先月の18~21日にかけて、東京都のレッドデータブックの再登録に伴う調査が大島で行われました。私が協力させたもらったのは、「汽水・淡水のカニ類」です。私と一緒にヤドカリの調査を大島でして頂いた、甲殻類の専門家の方がわざわざ来島され調査を行…

生き残る為には・・・2

水中生物も陸上生物同様に色々な方法で生き残る術を持っています。泳ぎが得意なもの・擬態が上手なもの・何かに似せたものなど色々です、そんな中今回の主役「ジョーフィッシュ」は口の中から卵を孵化させる仲間です。水中生物が一番食べられやすい時期はい…