
白い小さな花を観賞しようと近づいてみたら、緑色のアブラムシが葉に一杯ついている事に気づきました。
現在“虫”勉強中の身分なので、さっそく写真に収めることにしました。
撮った写真がこれです。

ネットで調べてみたら、彼らはニワトコヒゲナガアブラムシという種類のようです。
丸い体を寄せ合っていて、意外に可愛いので驚きました。
アブラムシはとても種類が多く、国内だけで688種もいるそうです!
春に活動を始め、夏までにはメスだけでどんどん子供を産む“単為生殖”という形式によって
数を爆発的に増やすとのこと。
生まれてくる子供の体内には、母親のお腹の中にいるうちから自分の子供の胚ができているというのですから、
ものすごい繁殖力ですよね!
自分の防衛力が皆無なので、それを数でカバーしているとか…。
ところで私が調べた幾つかの文献には
「秋には翅を持った雄が現れて有性生殖をおこなう。」と載っていました。

でも目の前のニワトコの葉には翅の生えた個体も混じっています
…季節を間違えているのでしょうか?
ずいぶん平和に仲良く暮らしているようですが、別の種類なのでしょうか?
(どなたか詳しい方、是非教えてください~。)
側にはこんな子がいましたが、これも同種?

まだ翅が伸び始めていない感じで体も痩せていますが、足や触角はそっくりです。
そして驚いたのはこの幼虫。

ヒメヒラタアブの幼虫でアブラムシを餌にしているのだそうです。
周辺を探したら4匹も見つかりました。
しかしアブラムシ達はなんで逃げないのですかね?
翅の生えたアブラムシがヒメヒラタアブの幼虫に乗っかっているようなシーンもありました。

これって仲間を守っているのでしょうか?それとも、ただ通過中?
う~ん、わからない事だらけで頭が混乱してきました。(笑)
さらに、葉っぱをジックリ観察しているうちに、他にも色々な虫がいることに気がつきました。
1時間調べても正体がわからなかったハムシ(たぶん)の仲間。
(後日、虫に詳しい方から、これはヒメテントウの仲間ではないかという指摘をいただきました。)

1mmもないほどの黒い粒ですが、写真に撮って大きくしてみたら、何と交尾中でした!
ハグロケバエは葉の上で体をくねらせて、身づくろい中。

カラスヨトウの幼虫(たぶん)は移動しながらウンコをしていました!

離れていては何も見えない1本のニワトコの木に、こんなに様々な虫がいて、
それぞれの営みをしているという事を再認識して、自然界って奥深いな~と心から思いました。
店の前の1本のニワトコ。
これからも時々この小さな世界を、覗いてみようと思います。
(カナ)