最近たびたび登場しているユカです。
今日は火曜日にスノーケルに参加いただいた2名の方が、山にもきてくださいました。
ここ数日、山は変わりやすい天気で、いよいよ夏の山だなあ、という感じです。
今日も御神火スカイラインを登りながら、途中から霧に突っ込み、山頂駐車場は雲の中でした。
「天気予報ではお昼過ぎに晴れる予想だったんですが・・・。途中からばーっと晴れることもあるんで、・・・行ってみましょう!!」ということで、出発。

そしてぱーっと晴れました!!
なんと~~~~~!!!!!
最初は霧の中でしたが、伊豆大島の成り立ちを説明していたら、みるみるうちに霧が晴れていきました。
こんなことも多々ある三原山。
すごいなあ。ダイナミックだなあ。
カルデラに降りていく途中、女性の方が「緑の海みたい!」と、カルデラの底に広がる景色をたとえてくださいました。
いいですね!!「緑の海」!!!
夏場に濃くなった緑が、真っ黒な溶岩の中に映えて、まさに「海」!
すてき~!!
今度から「緑の海に出発です!」って言って歩こうかなあ。
かっこいいなあ。使わせていただいてもいいですか??

そしてサクユリ(もしくはヤマユリ)の群生を見つけてくださいました。
アジアンな香りが漂って、カルデラの中もいよいよ本格的な夏です。

いつも見ているこちらのパホイホイ溶岩。
「なんでこうなっているんでしょうねえ?」
と、問いかけるポイントですが、男性の方がすかさず、
「ここでぶつかって向きが変わったんじゃないですか?ほら、ここでぶつかったような感じがありませんか?」と。
どれどれ・・・おや!ほんとだ!!なんだかそんな感じが見受けられます!!
何度も来ていますが、全然気がつきませんでした~!
なんてこった~~!!
鋭い観察力です!

火口に向かう途中。
「わたしはむかし、火山を勉強していて、最初のうちはこんなに植生があるのが嫌だったんですね。だって溶岩が見られないじゃないですか。でも植物が頑張って荒地で生きているというのを知って、溶岩を見るのは秋か冬にすればいいと思ったんです」
と話していました。
すると男性の方が「植物も溶岩の一部ですから」と。
鋭い・・・、そしてカッコいい・・・!!!!!
「植物も溶岩の一部」
確かに。この環境だからこそ、ここにいる植物たち。
この環境に適応して、溶岩の上で、溶岩とともに生きている植物たち。
「植物も溶岩の一部」
すみません。こちらも使わせていただいてよろしいでしょうか??
言葉って難しいもので、感じたことを表現するのに、とっても苦労します。
特に火山島、身近にないものですから、どう言ったら伝わるかなあ、と、わたしなんていつも手探りで語っているのですが。
それが、こうスラリと出てくる、お二人の感性。
ぜひ語録集を・・・!
ちなみにこちら、今日同行していただいた記者の方に撮っていただきました。
ステキな写真をありがとうございます!

わたしは完全に通り過ぎた、ハチジョウイタドリ畑に気づいてくださったお二人。
小さいお花がいっぱいで、本当に畑のようでした。
表砂漠、斜面を下る際は見てみてください!

溶岩パズル!
「溶岩って、割れる方向が決まっていて、パズルのように壊れているんですよ」
と説明した本人は全然分からなかったのですが、女性の方が見事にパーツを突き止めてくださいました!

さらにこちら。
ハチジョウイタドリの根っこです。
ゴツゴツのカサブタ状のものの中には、ねじれたコイルのような繊維がありました。
面白いっ!ナイス発見です!!ドリルのように根をねじりながら土に入り込んでいるのかなあ、と想像してみました。最近の口癖ですが、植物ってすごい!!わたしの言葉はありきたりですみません・・・。

表砂漠に下りると、ヒグラシの大合唱が聞こえます。
今年の役目を終えたヒグラシくんが幻の湖に横たわっていました。
カナカナカナカナ・・・・。
山はウグイスの合唱から、ヒグラシの合唱へ。
山頂駐車場に戻ると、再び山は霧に包まれていきました。
夏の三原山。
ステキな言葉。
そしてたくさんの発見と笑顔をありがうございました!!
(ユカ)