次は何?

今日の三原山は、強風&濃霧&時々雨。
お客様と相談して、森~草地~溶岩地帯を往復するコースを行くことにしました。

森はこんな感じで・・・


草地はこんな感じでした。

道はどこへ?(笑)

森は木々の葉っぱが屋根になって霧が下に降りてきませんが、
草地は葉っぱの屋根がないので真っ白です。

1986年の割れ目噴火で流れ出した溶岩の上が、折り返し地点。

ここも今日は、かなりな濃霧でした。

「もう少し霧が晴れると奥行きがでるのだけどなぁ~」と、どこかで三原山さんの『気遣い』に期待しつつ・・・

溶岩の上に座って、おやつを食べました。

霧に包まれてのティータイムって、かなり贅沢ですよね。

そして私の期待に応えてくれるかのように、一瞬霧が薄くなり・・・

それまで見えなかった『プレーリードック(溶岩の)』が見えました!
三原山さんアリガトウゴザイマス。

続いて今日出会った『本物の』生物たちです。

お客様がオオバヤシャブシの木の陰に、私の憧れの毛虫を見つけてくれました。

覗いているお客様の視線の先に、その毛虫がいます。

レモン色の長い毛の先に、水滴がキラキラ光っていました。

虫の名は『リンゴドクガ』・・・美しいです。

しかしリンゴドクガって、オオバヤシャブシの葉を食べるのでしたっけ?帰宅後さんざん食草を調べたけれど、ヤシャブシの葉を食べるという記述は出てきませんでした。

生育している植物の種類が少ない三原山周辺で生き抜くために、たくさんあるオオバヤシャブシの葉を食べるように変化したのでしょうか?

そして今日はもうひとつ、生物の変化の多様さを感じさせてくれる風景に出会いました。
これもお客様の発見ですが・・・

セミが昼間から羽化していたのです!

まだ羽が乾いておらず、羽化してそれほど時間がたっていないようでした。

普通セミは脱皮中が一番無防備になるため「小鳥など天敵がねぐらに着いた時間帯、夕方日没頃から脱皮をはじめ、夜半過ぎに脱皮を終えて羽を揃える」と言われています。

しかし、今日この光景を見たのは午前11時頃・・・。

これは樹海内に天敵が少ないから、見られる行動なのでしょうか?それとも天敵に襲われても問題にならないほど、たくさんのセミが生まれてくるということなのでしょうか?

頭上では、ミツバアケビの実がどんどん大きくなっていました。

下から見上げると、ミツバアケビの実と葉はかなり形が似ているのですね!
今日初めて気づきました。

地上には、キノコがニョキニョキ生えていました。

なんだか、夜の海に浮かぶクラゲのよう・・・これも初めて出会うキノコでした。

夏真っ盛りの伊豆大島
次はどんな風景に出会えるのか楽しみです。

(カナ)