びっくり水たまり


 今日は本当に真夏のような陽気で、外を歩くと汗びっしょりになってしまいました。先週セミの記事を書いた時はまだアブラゼミの声を聞いていません、と書きましたが、その翌日から普通に声を聞くようになりました(^▽^;)

 さて、数日前のことですが、海岸の近くを歩いていたら、その前に降った大雨のせいか舗装道路の端に小さな水たまりが出来ていて、波紋が立っているので近づくと、水たまりの中にハイイロゲンゴロウがたくさん泳いでいました!

 その数40~50匹は居ると思われます。ハイイロゲンゴロウ自体は世界中に分布している普通種なのですが、以前シノリガモの記事のときにも少し触れたように、伊豆大島には淡水湿地がほとんど無いので、このようなゲンゴロウ類の確認記録は極めて珍しいと思います。島の虫に詳しい友人に聞いてみましたが、やはり大島では見たことが無いとのこと。

 その友人の話ではゲンゴロウ類は集団で飛行移動して新天地を開拓している可能性があると教えてくれました。その途中で良さげな水面があると一斉に着水してそこで生活を始めるのではないかとのことでした。

 なるほど、これなら遠くまで分散しても寿命の短い昆虫が新天地で単独になって
無駄死にすることもなく、効率的に分布を広げることが出来るんですね。

 ハイイロゲンゴロウは普通種ではありますが、普通種が普通種であるが所以はこのような環境適応力の強さや強靭な飛翔能力、効率良く生息地を開拓できる本能的行動などすべて彼らの持つ大きな能力であると初めて実感しました。 

 おそらく集団でどこからかこの島に飛んできて、場合によっては共食いも辞さずただひたむきに命をつなぐ小さな彼らの背中に強力な力を感じずにはいられませんでした。

(あまの)