大島の南部には1万年~1万千年分の噴火の歴史を刻む地層大切断面をはじめとして、波浮港や筆島など、火山のダイナミックさを感じさせる場所がたくさんあります。
でも火山の噴火が島の地面をつくってきた大島では、ちょっとした何気ない場所にも、噴火を身近に感じる景色を見ることができます。
たとえば裏砂漠の地面と同じスコリア(黒くて穴だらけの溶岩のしぶき)がはさまれた地層は、森の中でも海岸沿いでも目の前で見ることができます。(古い写真でスミマセン~(^_^;))

そして、スコリアや火山灰や土の感触を、自分の指で触れて確かめることもできるのです。
今日も海岸沿いの遊歩道を、地層に触れ、景色を眺めて、過去の噴火を思い起こしながら歩きました。
噴火でめり込んだ石を観察中。

大島で一番長い海岸“砂の浜”にも立ち寄りました。
ちょうどハマゴウの花が満開で、潮風の中で揺れていました。

紫色の美しい花は大人気でした~(^^)v

大島は溶岩が黒いために砂浜も黒いので、真夏は素足ではとても歩けないぐらいに熱くなります。

「熱い~!」と口々に叫びながら、人がほとんどいないプライベートビーチのような海岸の風景を楽しみました。
砂粒を手にとって虫めがねでのぞいて見ました。

キラキラ光る鉱物は斜長石でしょうか?

こうやって見ると砂粒も“立派な石”って感じですね~(^。^)
それにしても夏らしい暑さの中のツアーでした。
昨日の涼しい霧の三原山がちょっぴり懐かしくなるような(笑)。
さて、皆さんを港にお送りした帰り道…
車道沿いに秋色を見つけました!

見事なグラデーションでしょう?
カジイチゴの葉っぱです。
山ではラセイタタマアジサイが咲き始めたところなのに、もう紅葉?
カジイチゴは気温ではなく、日照時間の長さで葉を落とす準備を始めるのでしょうか?

風にそよぐカジイチゴの葉っぱを眺めながら、真夏の暑さの背後には確実に秋が近づいているんだな~と思いました。
(カナ)