只今都内に滞在中、江戸東京博物館に寄って私が気になったことをお知らせ!
歌川広重はご存知だと思うのですが、その浮世絵が販売されていました。もちろん買う気はありませんが絵を見ていたところ「あ!」と思うことが見つかりました。前々から思っていた『八挺櫓』が浮世絵に出ていたのです。
黒潮や 松魚に勢う 八挺櫓 巌谷小波
この歌の歌碑が波浮の海岸に建っているので頭の中にあったものです。(http://yamayo.biz/bungaku/iwatani2.html)波浮を愛する会HP
『日本橋雪晴』
この浮世絵は船がたくさん描かれている中、3艘の早舟(漕ぎ手が8人で1人1本のオールを持ち漕ぐ船)が描かれています。巌谷小波のこの歌は大正時代に作られたものですが、それより前の江戸時代にも登場していた物を見る事が出来たのがうれしい!
それにしても、広重の構図の取り方に関心したのは『日本橋江戸ばし』日本橋より江戸橋を眺めるの図 と言う事らしいです
橋の欄干から透かして向こうの景色を描いてしまうなんて…何と大胆な
もうちょっと
ウィキペディアで調べてみるとこの連作は3年間に118枚製品仕上げていて。現代週刊誌のライターさん並みに描いていました。彫師さんはさしづめ印刷所?
それにしても江戸の風情たっぷりで江戸の人たちも次が出るのを楽しみにしていたのではないでしょうか?(参勤交代の時にお土産に買う地方の藩士の人も多かったとか)
※松魚とは鰹のこと。この3艘も大島からの船だったりして (しま)
※※葛飾北斎の有名な富嶽三十六景の中の神奈川沖波裏の中にも八挺櫓がありました。
右側の船ですが、いかんせんこの大波に櫓で漕ぐどころではないようです
本日は写真がなくてごめんなさい