ツアーをリクエストしてくださったのは、会議のために大島にいらっしゃった4名のお客様。
時間がなかったので無理して火口へは行かず、三原山のふもとをゆっくり回りました。
山には大輪のユリから甘~い香りが漂っていました。

「あれは何個花がついているんだろう?」「あ、これサクユリかも」などなど…。
さながらユリの品評会のようでもありました。
そして皆さん、虫やら実やら色々見つけてくださいました。

例えば赤くなる前のサルトリイバラの実。

黒くなる前のハチジョウイヌツゲの実。

両方とも葉っぱと同じような色でほとんど目立ちません。
タネが熟すまでは緑に溶け込み、熟すと色づいて鳥にサインを送る…自然の仕組みって良くできているなぁと感心します。
ゴマダラカミキリもお客様が発見!

シュタッと翅を広げ10cmぐらいずつ飛ぶという行動を繰り返すカミキリ君。
しばらく一緒に遊びました。
こんなのもありました。
紅葉と花が同時に見られるカジイチゴ!?

なんだかちょっと変ですが、まあこういうのもありですかね。
自然は型通りにはいかないですから…。
溶岩やその上の生き物達をゆっくり見ていたら、だんだん帰りの時間が迫ってきました。
「ムシをムシして歩かないとね。」と笑顔のお客様。ごもっともです(笑)
宿にお送りする前に、大急ぎで赤禿の丘に立ち寄りました。
噴火が実に多様な景色を作ることを紹介したかったのです。
ちょうど日が傾いて、溶岩の赤さが鮮やかに見えました。
さらに空には飛行機雲!

なんとも爽快です!
爽快続きでキラキラの海に見とれていたら、高速船が海上を走ってきました。

あ、交差するかも!

やった~!

暑かったけれど気持ちの良い、夏の午後の3時間ツアーでした。
(カナ)