大島到着後すぐに、観光協会長とジオパーク事務局に各30分ずつ面談。

「ジオパークを観光振興にどのようにつなげていくか」というテーマで議論が展開されました。
30分では足りず、徹夜で語り明かせそうな雰囲気でした☺️
温泉ホテル駐車場で約500年分の地層の手触りを紹介した後、「新火口展望台」で30年前の割れ目噴火が作った風景や、火山観測機器を観察。

山頂口駐車場で伊豆半島をじっくり眺めた後…

室内で、三原山フルコースのバーチャルジオツアーやジオツアーの現状をパワーポイントを使って説明しました。
その後「島弁当」を持って、私の大好きな「あの場所」へ!

草原に緑の木々が伸び始めている「森のはじまり」の風景を見ながら、島の食材を使ったお弁当を食べました。
食後は…

それぞれのジオパークのお菓子比べ!
ちなみに右側のお菓子は「みしまコロッケ饅頭」です☺️
もちろん、縄模様の溶岩や…

ゴツゴツの溶岩も体感していただきました。

伊豆大島は「若さ」が特徴の火山なので、やはりその「若さ」を肌で感じていただきたくて”歩く時間”を作りました☺️
下山は、まだ土砂災害後の復旧工事が行われている御神火スカイラインを通り、30年前に元町に迫った溶岩や砂防ダムにも立ち寄りました。
さらに大急ぎで火山博物館、地層大切断面と周り…

超特急で黒い砂浜にも立ち寄り…

皆さんの希望が多かった「海の精」の塩工場を見学させてもらいました。
忙しい中、寺田社長が案内をするために時間をさいてくれました(感謝)!

寺田社長の塩作りへの熱い思いに、きっと何かを感じていただけたのではないかと思います。
そして私は、大荒れの海を見ながら、海水の吸水口が波を被らないことに感動していました。

波や風の向きに対する溶岩の絶妙な形が、ここでの塩作りを可能にしているのかも…とも思いました。
港へ向かう途中に「赤ハゲ」にも立ち寄りました。

火口近くの熱々のマグマのしぶき…「すごいなぁ」という感想が、嬉しかったです。
ジオパークは、防災や教育や、生活文化、歴史をつなげ、人を繋げる力はすごいけれど、ジオパークになっただけですぐに観光客が増えるという仕組みではありません。
でもその地域の自然の魅力や、人の魅力に触れてもらって、少しずつでも確実に「本物のファン」を作ることはできるはず…。
イベントなどで多くの人を呼ぶ観光も地域経済のためには大切ですが、それと同時に「本物のファン」を増やしていくことは、ちょうど車の両輪のように、どちらも大切なのだと思います。
そして私は、この「本物のファン」を少しずつでもコツコツと作れるような仕事をしたいなぁと思っています。
観光局長さんも同じ思いを語られていたので、とても嬉しかったです。
いつも目の前に見える伊豆半島ジオパーク。
プレートの動きに乗って、やがてはくっつくであろう伊豆大島と伊豆半島。
(その前に大島が沈むという説もあり)
一緒に地球の物語を伝えて行けたらいいなぁ〜と思います。
来ていただくだけでなく、伊豆大島からも伊豆半島に学びに行かなければ!
ところで話題は変わりますが、伊豆大島ジオパークからのお知らせです。
伊豆大島ジオパークでは、平成27年3月から土砂崩れの崩壊斜面の植物調査を継続して来ました。3月3日〜4日に調査に御協力頂いている先生方の講演会と、御神火スカイライン~三原山周辺を先生方と巡り、植物解説や簡単な実験を行う観察会が開催されます。
講演内容は以下の通りです。
① 植物で土砂災害は防げるか!?(東京農工大学 石川芳治教授)
② 伊豆諸島ならではの植物とその守り方(筑波大学 上條隆志教授)
③ 生きものはなぜみんな違うのか、どうしてそれが大切か(京都大学 今西純一助教)
4日の観察会は先着順です。お早めにお申し込みください☺️
(私はツアーで参加できませんが…( ; ; ))
詳細は、伊豆大島ジオパークのブログをごらんください!


(かな)