お客様が「かわいい〜!」と言って何度も足を止めていたのが、元気いっぱいに葉を広げたコケの前でした。

私もお星様みたいでかわいいと思ったので、歩き始めから大いに共感しました😀
三原山に登る遊歩道沿いでは、ススキが一斉に開花していました!

すでに花粉を飛ばし終わった状態のものもありましたが…

コップを洗う白っぽいブラシのように見える“雌しべ”と、ぶら下がった筒状の中に花粉が詰まった“雄しべ”が、沢山伸びていて…

これを、手で覆って匂いを嗅ぐと、甘〜い蜜の香りがしました!
(3日後の今日のツアーでは雄しべも雌しべも見つからず、香りもありませんでした)
お客様たちは、様々な生き物を見つけて教えてくれました。
例えば遊歩道を歩いていた極小サイズのハナグモの仲間。

踏まなくて良かった…(^◇^;)
天井部分が割れた“溶岩トンネル”の中では…

可憐なシュスラン!

本来の生息地の森では、キョン(小型の鹿)に食べられて滅多に姿を見なくなったけれど、山のてっぺんの溶岩の隙間で、命を繋いでいるようです。
西側斜面の溶岩の上では“ライオンキング”の気分で決めてみました!

(ツアー前半でライオンキングが話題になったので・笑)
下から煽った方が、ライオンキングっぽいかな?

傾き始めた太陽が、雲と海を照らして、ため息がでるほど綺麗でした。

表砂漠のコケたちも、逆光に浮かび上がって存在感が増し…

まるで“不思議の国”に、迷い込んだような気がしました。

しばらく景色に見とれて歩き振り向いたら、お客様が何かを発見したようでした。

「なんだろう?」不思議に思って引き返したら…
石の下に、とても華やかなハサミムシが2匹いました!

(オオハサミムシの幼虫?)
尾部のハサミを振りあげてこちらを威嚇する様は、小さいながらも迫力ありました。

他の石をめくってみたら、さらにもう1匹。

ちょっと黒っぽい個体が隠れていました。

どちらも石を元の位置に戻したら、猛スピードで石の下へ!
表砂漠の石の下に、これほど高い確率でハサミムシが見つかるとは…驚きました!
彼らは昼は石の下に隠れ、敵が少ない夜に行動しているのかもしれませんね。
この後は“指で押すと泡が出てくる不思議な水たまり”を体験し…

のんびり歩いて帰りました。
1日の締めは、この景色で!

この日も、お客様のおかげで、一期一会の美しい風景と沢山出会えました。
ありがとうございました!
(かな)