三宅島・八丈島・伊豆大島から、陸のガイドを仕事としている人が呼ばれ、その実情を報告し合う講習の2回目。
それぞれの島に愛情を持ち、島の自然や文化を大切にしながら暮らしている方たちの報告は、今回もとても面白かったです。

受講生は20名ぐらい?(正確な数は数えていません)
ほとんどがイルカウォッチングの船のガイドさんや船長さんだけれど、陸のガイドをしている人も数人、参加されていました。
ところで御蔵島には、講習の間にちょっと周りを歩くだけでも、「!」がいっぱいありました😀
「!」ポイントその1・アザミの葉っぱがいたくない!

こちらはほどんどハチジョウアザミという、葉の幅が広いアザミのようです。

「!」ポイントその2・イタドリが生きづらそう!
伊豆大島では噴火後の荒地に一番乗りで再生し、裏砂漠などでイタドリワールドを作っている植物ですが、数1000年噴火しておらず島中が緑に覆われている御蔵島では、他の植物の陰で、実にひっそり生きていました。

しかもあちらこちら探しても見つからず、観光協会の人に案内してもらって、潮風のあたるようなひらけた場所でようやく出会えました。この手前の緑色の中に、うもれていました。

「!」ポイントその3・路上に鳥!
御蔵島で繁殖しているオオミズナギドリが夜道路を歩いていたので驚きました。
街灯の光に寄ってきてしまったとのこと。

「野猫に襲われるのでは?」と心配しましたが、野猫は山にだけいて街にはいないのだそうです。(へ〜!)
「!」ポイントその4・町にもイルカ!
イルカウォッチングにルールを作り、それがメインの観光になっている御蔵島。
イルカたちは個体識別をして、それがデータ化されています。
イルカが好きで島に移り住んだ若い人が多い御蔵島では、郵便ポストにもイルカが描かれているし…

お土産やさんのオリジナルTシャツのデザインが、個体識別の図鑑のようなデザインになっていてびっくりしました!

研究と観光が共存しているのが「すごい」と思いました。
ところで、3日前に福岡で日帰り会議をしてきた私は、行きは飛行機とヘリを乗り継いで御蔵入りし、帰りは船で移動しました。なので上からと横から島の姿を楽しめました。
上空からは…
大島の三原山を半分だけ(笑)

三宅島の雄山も半分だけ(笑笑)

真上からなので、全体が見えません。
八丈島の2つの火山のうち若い方の火山、八丈富士の全貌。

この雲は噴火ではありません!。
御蔵島の全貌!

帰りは船から、だんだん小さくなる御蔵島や…

ツートンカラーの三宅島を眺めました。

ちなみに緑は森で、黄土色はススキ野原なのだそう。日陰ではありません。
冬の季節風の風下では火山ガスの影響で木が枯れて、ススキが再生を始めているそうです。

木のないところは谷が刻まれているのに、森はあまり深い谷が見えないのが特徴的でした。
やはり木が生えている場所は、雨が土壌を削りにくいのだろうと思いました。
そして大島の島影の奥には…

なんと三原山より高い富士山! 距離的にはかなり遠いのに、富士山の方が高く見えるんですね!(わかりにくいけど、肉眼では島の右に見えてました)
一応私、御蔵島には仕事に行ったのですが、驚かずにはいられない2日間でした(笑)
講習後、何人かの方から「伊豆大島に遊びに行きます」と声をかけていただいたので、
いつかお目にかかれる機会があることを、楽しみにしています!😀
(カナ)